P.N.「pinewood」さんからの投稿
- 評価
- ★★★★★
- 投稿日
- 2023-10-25
🎹今朝のNHKラジオ深夜便はコール・ポーター特集,本篇で街のレコード店で彼のレトロなレコードがシンボリックだ。タイムスリップした後のお伽話の世界でもまた
みっどないといんぱり
総合評価4.75点、「ミッドナイト・イン・パリ」を見た方の感想・レビュー情報です。投稿はこちらから受け付けております。
🎹今朝のNHKラジオ深夜便はコール・ポーター特集,本篇で街のレコード店で彼のレトロなレコードがシンボリックだ。タイムスリップした後のお伽話の世界でもまた
そして,ムード溢れるコール・ポーターの曲が佳く似合うウデイ・アレン監督作品の本篇だが,ポーターの映画音楽にエキゾチックな地中海の島を舞台にしたアガサ・クリスティのmysteryが〈地中海殺人事件〉だ
改めてNHKBSPREMIUMcinemaで本篇を視聴すると脚本・監督ウデイ・アレンの作家性がふんだんに発揮された洒脱なタイムトリップ作品何だ
更に本篇に先駆けてロマンチックな愛を紡いだのが本篇ヒロインのマリオン・コテイヤールとラッセル・クロウ共演の映画〈プロバンスの贈りもの〉2006リドリー・スコット監督
jazz,チャールストン,ムーランルージュのフレンチ・カンカン,懐かしきミュージックの流れる中,イエロー・ウオッシュな現実のParisとは対照的な1930膳年代の佳き日のParis,更にゴールデンエイジへとタイムトリップ。脚本家の恋の行方は
本篇出演のキャシー・ベイツが或る作家の小説への偏愛からサイコパスに変容するドラマが映画〈ミザリー〉。彼女はアカデミー女優賞に!
オゥーエン・ウィルソンがminiサイズで頑張っていた映画〈ナイト・ミュージアム2〉を観ていたら、ひょっとしてウッデイ・アレン監督の着想に本編が刺激を与えたのかも何て連想して仕舞った…。本編の意表を突いたタイム・トリッブ・ロマンスもののお洒落感と撚りと凝り性さはソミソニアン自然史博物館を舞台にしたハリウッドの映画の前作にも共通のもの何だ。但しアレンは其れを低予算?~本編は時代劇の分掛かってるかも~で撮って仕舞う点なんだ⁉️
ウデイ・アレン監督<マジック・イン・ムーンライト>のダンスシーンで輝いて見えたエマ・ストーン。本<ミッドナイ・トイン・パリ>でのお洒落なマリオン・コテイヤール。どちらも郷愁を誘う作品だが、恋の営みは何時の時代も変わらない…。ウデイ・アレンのタッチが錆びないで冴え渡っている、その創作の原動力はパッション!!シンプルで軽妙で練りに練ったアイデアと音楽も愉しくて♪
映画(アニーホール)で失った恋の面影を求めたラストシーン。本編でもウッデイ・アレンは甘く切ない恋愛模様を時空を超えて紡ぎ出す…。マンハッタンのロマンスと恋愛狂騒曲の過去へとタイムトリップ♪大失恋が創作にインスパイアする辺りは何処か風来坊の寅さんにも似ているのかも知れない
理屈っぽいウディアレン節が今回は気にならない。
多くの個性的な芸術家の登場で、1920年代もベルエポックも「古き良き幻想的なパリ」が表現されていた。
あらかじめ当時の作家や画家のことを知っておくと、より内容を楽しめる。
元大統領夫人の出演もビックリだし、以前エディットピアフを演じたマリオンコティヤールがキュート。
未来に希望を感じさせてくれるラストもいい。
ゴールデン・グローブとアカデミーの最優秀脚本賞W受賞にふさわしいラブコメの傑作!!
ウィットに富んだ会話や時空を越えた風変わりで個性的な人物達を生き生きと描く軽快なウディ・アレン節は相変わらず健在。
主人公ギルが最初にタイムスリップする1920年代の“古き良きパリ”で出逢う著名なアーティスト達について、ある程度の知識(うんちく含む)があった方が、本作品世界をより楽しめる。