P.N.「pinewood」さんからの投稿
- 評価
- ★★★★★
- 投稿日
- 2025-03-26
今朝のNHKラジオ深夜便アーカイブスは高畑勲監督の食文化談義,其処で展開された食べると云う生命にかけがえの無い行為,大草原の小さな家とかアルプスの少女ハイジ等を例に南瓜なら南瓜,豆なら豆,同じ食事を淡々と繰り返す質素な生活文化の話から想い浮かぶのは本篇の馬鈴薯のシーン
にーちぇのうま
総合評価5点、「ニーチェの馬」を見た方の感想・レビュー情報です。投稿はこちらから受け付けております。
今朝のNHKラジオ深夜便アーカイブスは高畑勲監督の食文化談義,其処で展開された食べると云う生命にかけがえの無い行為,大草原の小さな家とかアルプスの少女ハイジ等を例に南瓜なら南瓜,豆なら豆,同じ食事を淡々と繰り返す質素な生活文化の話から想い浮かぶのは本篇の馬鈴薯のシーン
強風の中を馬が只ひたすら歩く…。猛吹雪の中を家に辿り着き蒸かした馬鈴薯を手で砕きながら食する父と娘ー。酷しい北の国から白黒無声の映像に響くその旋律は、絶えず繰り返されて重苦し程だ♪耳鳴りの如く!日常生活の中に説明抜きの民衆の姿は、恰もゴッホの絵見たいでもあるし、新藤兼人監督の<裸の島>の北国版なのかも…。何も無いアブストラクト。黒い一頭の馬と白い人。映画の原点が射撃銃の原理から始まった様に鞭打たれたニーチェの馬の影が白い四角いスクリーンを只、ひたすら横切って往く…