アジョシ 作品情報

あじょし

街の片隅の古ぼけたビルで質屋を営むテシク(ウォンビン)は家族も恋人も無く、質屋の客以外には、隣の部屋に住む少女ソミ(キム・セロン)が訪ねてくるだけだった。ソミを一人で育てているクラブダンサーの母親は自分の暮らしで手いっぱいで、ソミの世話も、小遣いもろくに与えない。ソミはテシクを“アジョシ(おじさん)”と呼び、慕っていた。ある日テシクは、通りの真ん中で鞄を盗んだと警察に突き出されていたソミと出くわす。母親の連絡先を教えろと言われたソミは、テシクをパパだと指差す。しかしテシクは、黙ってその場を立ち去る。その夜、テシクはソミから、それでもおじさんを嫌いにならないと言われ、言葉を失う。テシクが店に戻ると、見知らぬ男たちがいた。ソミの母親が犯罪組織から盗んで質に入れていた鞄に、麻薬が隠されていたのだ。麻薬を取り戻した男たちはソミと母親を拉致していく。テシクは全速力で車を追いかけるが、ソミの姿はあっという間に消え去る。組織の男たちは、テシクの身のこなしや銃に動じない様に驚く。組織を仕切るマンソク兄弟(キム・ヒウォン、キム・ソンオ)はソミと母親を人質にして、テシクに麻薬の運び屋を引き受けさせる。しかしその取引の現場を通報し、テシクと取引相手を警察に引き渡すという筋書きになっていた。さらにテシクが使った車のトランクに、内臓を抜かれたソミの母親の死体が入っていた。テシクは殺人と臓器売買の容疑で逮捕されるが、警察が調べても彼には前科や麻薬歴はなく、なぜか1998年から2006年までの記録が抹消されていた。テシクは取調官の隙をついて逃走する。そのころソミは同年代の子供たちと、見知らぬ家で軟禁されていた。捜査官は、テシクが暗殺を主な任務とする情報特殊部隊の元要員で、2006年の交通事故を最後に記録が途絶えていることを掴む。そのとき即死した同乗者は、テシクの妻だった。これ以上愛する者を失いたくないテシクはソミを救うため、一人で組織に乗り込んでいく。

「アジョシ」の解説

過去に秘密を抱えた青年と孤独な少女の絆を描く犯罪アクション。2010年韓国No.1ヒット作。「母なる証明」のウォンビンがほぼスタントなしでアクション・シーンを演じ、第47回大鐘賞最優秀男優賞をはじめ、数々の賞を総なめにした。共演は、「冬の小鳥」のキム・セロン。監督は、「熱血男児」のイ・ジョンボム。

10年度韓国№1ヒットを記録した、ウォンビン主演のアクション。暗殺専門の特殊部隊員だった過去を封じ、質屋を営む男。そんな彼が、心を通わせていた少女を犯罪組織に連れ去られ、暗殺者としてのスキルを全開にした熾烈な奪還劇を繰り広げる。

公開日・キャスト、その他基本情報

公開日 2011年9月17日
キャスト 監督イ・ジョンボム
出演ウォンビン キム・セロン キム・ヒウォン ソン・ヨンチャン キム・テフン タナヨン・グォングトラクル キム・ソンオ
配給 東映
制作国 韓国(2010)
年齢制限 R-15
上映時間 119分

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ユーザーレビュー

総合評価:4.5点★★★★☆、9件の投稿があります。

P.N.「オーウェン」さんからの投稿

評価
★★★★★
投稿日
2024-07-22

ジェイソン・ボーンを彷彿とさせるような、只者ではない身のこなし。
そこからはもう、ウォンビンに釘付けになりましたね。
鍛え抜かれた肉体に高いスキル。

かつての韓流四天王の一人で、それまでは、ピュアな雰囲気が魅力的なウォンビンだったが、この映画「アジョシ」では、男臭い魅力を前面に出していて、そのギャップがまたいいんですね。

隣の少女と言うだけで、どうしてここまで身体を張るのか?
一つには、お互いの”孤独な魂”が共鳴したんでしょうね。
ウォンビンが演じるテシクは、訳あって、人付き合いを避けて、ひっそりと暮らしている。

一方、隣の少女のソミの母親は、だらしなく、まともな育児をしていない。
ソミが慕うのは、隣のおじさん(=アジョシ)のテシクだけ。

ソミ本人から、「知らん顔されても、おじさんを嫌いにならない。好きな人がいなくなるから」と言われたら、孤独な叫びが、胸に響くというものでしょう。

だんだん、テシクの過去が判明していくのですが、彼は軍の特殊作戦部隊の要員で、そのために、妊娠中の妻が殺されてしまったんですね。

最終更新日:2024-08-01 16:00:02

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