さや侍 作品情報

さやざむらい

伊香藩水位微調役・野見勘十郎(野見隆明)は、ある出来事をきっかけに刀を捨て、無断で脱藩、一人娘のたえ(熊田聖亜)と共に流浪の旅を続けていた。勘十郎の首には懸賞金がかけられ、三味線のお竜(りょう)、二丁短銃のパキュン(ROLLY)、骨殺師ゴリゴリ(腹筋善之介)といった賞金稼ぎから逃れ続ける勘十郎だったが、ある日遂に多幸藩の追っ手によって捕らえられてしまう。多幸藩の殿様(國村隼)が勘十郎に処したのは「三十日の業」。母君を失った悲しみで笑顔をなくした若君を、一日一芸で三十日の間に笑わせられたら無罪放免、できなければ切腹というものだった。翌日から、侍にとって生き恥をさらすのに似た三十日間の試練が始まる。殿様と若君、家老(伊武雅刀)らを前にお白州で芸を披露する勘十郎。だが鼻からうどんをすすり、腹踊りを見せるものの若君に笑いはない。たえは勘十郎の無様な芸に我慢がならず、牢屋敷の中で親子喧嘩を繰り返す。そんな二人を見かねた見張り番の倉之助(板尾創路)と平吉(柄本時生)は、勘十郎に芸を授け始める。本来二人で行う相撲を敢えて一人でやる天涯孤独の業、赤と黒の金魚を飲み込み、自在に腹の中から吐き戻す天衣無縫の業、多幸藩特産の大ダコと戦う生死をかけた天下分け目の業。だが十五日を過ぎてなお、若君に笑う気配は見られなかった。たえは倉之助に、三十日の業を試しに城の外で披露したいと提案する。大勢の見物客が詰めかけた浜辺で、大仕掛けの人間大筒に挑む勘十郎に湧く歓声。再びお白州に移り、勘十郎は人々の声援を背に必死に様々な芸を繰り出すが、人間花火の芸を披露した時、そのあおりを受け、若君は手に怪我を負ってしまう。たえは、倉之助の助けを借りて若君の部屋を密かに訪問。薬草を手渡しながら、たえは、若君と同じように自分も流行病で母上を亡くし、それ以来、勘十郎は刀を手にしなくなったと告白する。やがて三十日の業も遂に最終日を迎えようとしていた……。

「さや侍」の解説

「大日本人」「しんぼる」に続く松本人志監督の長編3作目。侍でありながら鞘しか持たない父と、その不甲斐なさに反発する娘の姿を描く。出演は、TV『働くおっさん劇場』で強烈なインパクトを残した一般男性・野見隆明、TVドラマ『同窓会 ~ラブ・アゲイン症候群』の熊田聖亜、「太平洋の奇跡 フォックスと呼ばれた男」の板尾創路、柄本時生。

ダウンタウンの松本人志が、監督作第3弾として放つ時代劇。笑顔を忘れた若君を、30日の間に一日一芸で笑わせなければ切腹という罰を下された武士。そのおかしくも切ない奮闘ぶりを、幼い娘との絆をめぐるドラマも絡めながら映していく。

公開日・キャスト、その他基本情報

公開日 2011年6月11日
キャスト 監督松本人志
出演野見隆明 熊田聖亜 板尾創路 柄本時生 りょう ROLLY 腹筋善之介 清水柊馬 竹原和生 伊武雅刀 國村隼
配給 松竹
制作国 日本(2011)
上映時間 103分

ユーザーレビュー

総合評価:3.95点★★★☆、19件の投稿があります。

P.N.「あああ」さんからの投稿

評価
☆☆☆☆
投稿日
2013-05-23

酷い作品です。 『笑い』テーマとなっていましたが、この作品を見て、ぴくりとも頬が動きませんでした。やっている芸も、内容も、バラエティ番組の延長のような内容です。あの芸をテレビでやって、ダウンタウンのトークでも入れれば笑えたかもしれませが、だれもツッコミを入れてくれない映画の世界で馬鹿芸をやられても感想に困ります。 他にも酷いところがありすぎて200文字じゃ収まりませんが、自分の今の感想は、時間をドブに捨てた気分です。

最終更新日:2022-07-26 11:03:32

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