ワールドクラシック@シネマ 2011 オペラ 「シモン・ボッカネグラ」ミラノ・スカラ座 作品情報

イタリア・ジェノヴァ。市民派のパオロ（マッシモ・カヴァレッティ）とピエトロ（エルネスト・パナリエッロ）は、シモン・ボッカネグラ（プラシド・ドミンゴ）を総督候補として担ぎ出す。シモンの恋人マリア（アニヤ・ハルテロス）が病死し、父で貴族のフィエスコ（フルッチョ・フルラネット）がその死を嘆いている。マリアの死を知らないシモンはフィエスコに、マリアが産んだ幼子が行方不明であると告げる。やがて、マリアの死を知ったシモンは、総督に選出される。25年後、貴族の娘アメーリア（アニヤ・ハルテロス）は、恋人ガブリエーレ（ファビオ・サルトーリ）の訪れを待っていた。彼女の育ての親アンドレーアは、実はフィエスコだった。彼はガブリエーレに、アメーリアが孤児であることを打ち明ける。総督シモンはパオロとアメーリアの結婚話を進めようとするが、彼女が実の娘であることを知り、喜び合う。そして、パオロとの結婚を破談にする。逆上したパオロはピエトロと組み、アメーリアの略奪を企てる。それがパオロの仕業だと総督が見抜くと、パオロは総督に毒を盛る。ガブリエーレは、総督がアメーリアを愛していると誤解する。すると総督はガブリエーレに、アメーリアが自分の娘であることを告げる。そしてフィエスコとアメーリアには、2人が祖父と孫の関係だと教えて絶命する。