ナチス、偽りの楽園 ハリウッドに行かなかった天才 作品情報
なちすいつわりのらくえんはりうっどにいかなかったてんさい
医者を志してベルリンにやって来たユダヤ系ドイツ人、クルト・ゲロンは、ナイトクラブの舞台の魔力に取りつかれ、ショービジネスの世界にのめりこんでいく。舞台の脇役で評判になったゲロンが最初に脚光を浴びたのは1921年。『ワイルド・ステージ』に出演中の女優トルーデ・ヘスターベルクが、ナイトクラブ“クカ”で目にしたゲロンを主役に抜擢したのだ。彼はそのキャラクターとユーモアで、さまざまな作品に出演し、確固たる地位を築いていく。代表作は大女優マレーネ・ディートリッヒと共演した1930年の「嘆きの天使」。また『三文オペラ』を脚色し、主役のマック・ザ・ナイフも演じている。やがて、俳優としての活動だけに留まらず、監督業にも進出。活躍の場を広げて絶頂期を迎える。一時はハリウッドからも招かれたものの、それを断ってヨーロッパで活動を継続。やがてナチスによるユダヤ人迫害が始まると、それを逃れてフランス、オランダへと渡る。そんな状況下でも監督、俳優の仕事はやめなかったが、オランダでドイツ軍に捕えられてしまう。送られた場所は、楽園と称されたテレージエンシュタット強制収容所。そこで彼はナチスの宣伝映画の監督を命じられたのだった……。
「ナチス、偽りの楽園 ハリウッドに行かなかった天才」の解説
1920~30年代にかけて喜劇俳優、映画監督としてベルリンで人気を得たユダヤ系ドイツ人、クルト・ゲロン。「嘆きの天使」でマレーネ・ディートリッヒとも共演した彼の生涯を通じて、ナチスドイツによるユダヤ人迫害の歴史を捉えたドキュメンタリー。2002年アカデミー賞長編ドキュメンタリー部門ノミネート作品。
戦前のドイツで喜劇俳優兼監督として活躍するも、ユダヤ人であったために“楽園”と呼ばれるナチスの強制収容所へと送られたクルト・ゲロン。そこでナチスの宣伝映画を製作した果てに死を迎えた、彼の人生を追ったドキュメント。
公開日・キャスト、その他基本情報
公開日 | 2011年4月23日 |
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キャスト | 監督:マルコム・クラーク |
配給 | Dream One Film |
制作国 | アメリカ(2003) |
上映時間 | 93分 |
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