P.N.「pinewood」さんからの投稿
- 評価
- ★★★★★
- 投稿日
- 2019-02-15
そして愛の〈生成〉と〈崩壊〉とをカットバックで繋ぐ本編と時系列で負う同じライアン・ゴズリング主演のミュージカル映画「LaLaLand」。共にヒロインの持つ心の闇或いは蔭の部分は殆んど画かれてい無かった様にも見える。後者の彼は映画「ピアニストを撃て!」のシャルル・アズナブール等のイメージに近いかも
ぶるーばれんたいん
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そして愛の〈生成〉と〈崩壊〉とをカットバックで繋ぐ本編と時系列で負う同じライアン・ゴズリング主演のミュージカル映画「LaLaLand」。共にヒロインの持つ心の闇或いは蔭の部分は殆んど画かれてい無かった様にも見える。後者の彼は映画「ピアニストを撃て!」のシャルル・アズナブール等のイメージに近いかも
本編宜しく、テレンス・マリック監督の処女作「地獄の逃避行」にも女が男に「もう限界なの」と申し渡す別離のシーンが出て来る…。デレク・シアンフランス監督の映画「ブルー・バレンタイン」は恋愛の成就と悲恋とをカットバックさせる事で回想と現実とが衝突を繰り返しドラマが進む。此れはサイレント時代からの映画術の古典技法何だろうね!
矢張り、本編に続いて同じくライアン・ゴズリングのミュージカル映画「LaLaランド」を視聴すると、男女の愛の物語に於いての男の諦念見たいな情感の、或る共通性がちょいと感じられて来たんだ。其れは敗北の美学の様な気もしたが悲劇では、勝者では無くて敗者こそが、とりを務めるのだから両作品とも主人公はライアンと云う事に為るのではないか
他の映画サイトに本編での男女の心理状態に立ち入った愛の違いの分析が在った…。一見ダメ親父風のライアン・ゴスリングに精彩が無い様に見えるが、実は一見人生にポジテイブに見えるミシェル・ウイリアムズ嬢に問題の所在が有る見たい何だー。そして本編は子どもの存在と同時にウエイトが大きいのが時に挿入されて描かれる親や老人の姿で在った。恋愛と破局、結婚と離婚を廻る家族のドラマの彫りの深さは練られた脚本にも存在した!
本編を観てるとテレンス・マリック監督の映画「トウ・ザ・ワンダー」や同じくライアン・ゴスリング主演の映画「ラ・ラ・ランド」が一頻り想い出されて来るんだ。そして恋愛が一筋縄では行か無い事や「ラ・ラ・ラ…」よりずっと老けてリリー・フランキー見たいなゴスリング君、彼の軽快な楽器演奏と即興のおどけた唄、ウイリアムズ嬢の変な踊りの其の可笑しさと云ったら、もう堪らない魅力何だー💜🎶
確か東京のキネカ大森等の名画座での二本立ての一本として観て衝撃を受けたのが本編だった…。改めて見るとミッシェル・ウイリアムズ嬢が出演を熱望したのが良く分かるし、時間の経過で恋愛が移ろい行く変容の有り様が実に見事何だ!花火が打ち上げられる中でスチル写真と共に流れるエンドロール。そしてライアン・ゴスリングの奏でるウクレレの音と唄とミッシェル・ウイリアムズ嬢の踊りの幸福なシーンの想い出を又、蘇らせる様なラスト・ソングの効果的な使用法!ラストシーンの親子の別離にグッと来ていた丈に、其れはもう大変に奥深いホームドラマで有った🎵
主役の二人の演技がよいです。出会った頃の幸せな記憶や、その後、愛が終わってゆく悲しい現実を、一緒に体感するような切ない気持ちになりました。傷ついたり悲しい思いをたくさんしても、それでもまた恋をしたいって思いましたよ(笑)