名前のない少年、脚のない少女 作品情報
なまえのないしょうねんあしのないしょうじょ
“ミスター・タンブリンマン”というハンドルネームでインターネットに自分の詩を投稿する少年(エンリケ・ラレー)は、都会に住むチャットの相手から、3日後に行われるボブ・ディランのライブに誘われる。しかし、ブラジル南部の、ドイツ移民の伝統が残る小さな田舎町に住んでいる少年は、遠すぎることを理由に躊躇してしまう。ある日、少年はジュリアン(イズマエル・カネッペレ)と出会う。彼は恋人の“ジングル・ジャングル”(トゥアネ・エジェルス)と一緒に自殺を図るが、1人だけ生き残り、町に戻ってきたのだ。ジングル・ジャングルはインターネット上に、生前に撮影した映像を投稿していた。少年はその映像の世界に惹きこまれ、現実世界と仮想世界の境界が曖昧になっていく。少年は、死んだジングル・ジャングルへの自己同一視と、ジュリアンのいわれなき魅力、自分自身の解決できない絶望と格闘する。そして、少年はボブ・ディランのライブに行く決心をする。そのとき、少年の前にジュリアンが現われる。かつてジングル・ジャングルがしたように、少年はジュリアンについていこうと決める。しかし、少年はジュリアンと一緒に町を出ることはなかった。少年は橋に立ち、川を見つめる。そして橋を渡り始める。
「名前のない少年、脚のない少女」の解説
ドイツ文化が根強く残るブラジル南部の町テウトニアを舞台に、インターネットに詩を投稿する少年の孤独を描く。従来のブラジル映画と一線を画す、繊細なタッチが話題となった。監督は、本作が初の長編作品となったエズミール・フィーリョ。第62回ロカルノ国際映画祭インターナショナル・コンペティション部門出品。
公開日・キャスト、その他基本情報
公開日 | 2011年3月26日 |
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キャスト |
監督:エズミール・フィーリョ
出演:エンリケ・ラレー イスマエル・カネッペレ トゥアネ・エジェルス サムエル・ヘジナット アウレア・バチスタ アドリアナ・セイフェルチ |
配給 | アップリンク |
制作国 | ブラジル フランス(2009) |
上映時間 | 101分 |
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