オーケストラ! 作品情報
おーけすとら
劇場清掃員として働く冴えない中年男アンドレイ・フィリポフ(アレクセイ・グシュコブ)は、かつてはロシア・ボリショイ交響楽団で主席を務めた天才指揮者だった。彼は、共産主義時代、“ユダヤ主義者と人民の敵”と称されたユダヤ系の演奏家たち全員の排斥を拒絶、名声の絶頂期に解雇されたのだった。ある日、清掃中にアンドレイは、1枚のFAXを目にする。それは、演奏を取りやめたサンフランシスコ交響楽団の代わりに、パリのプレイエルに出演するオーケストラを2週間以内に見つけたいという内容だった。その瞬間、彼は、かつての仲間を集めて偽のオーケストラを結成、ボリショイ交響楽団代表としてパリに乗り込むことを思いつく。アンドレイはまず、元チェロ奏者で今は救急車の運転手・サシャ・グロスマン(ドミトリー・ナザロフ)に話を持ちかける。サシャは呆気にとられるが、アンドレイの熱意に押され、気がつけばアンドレイを救急車に乗せて昔の仲間を訪ねていた。タクシー運転手、蚤の市業者、ポルノ映画の効果音担当……モスクワの片隅でかろうじて生計をたてている彼らのほとんどが、アンドレイの荒唐無稽な誘いを二つ返事で承諾する。演奏曲はチャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲、ソリストは若手スター、アンヌ=マリー・ジャケ(メラニー・ロラン)を指名。問題のパスポートも、ジプシーのヴァイオリン奏者が24時間で全員の偽造品を調達し、遂に寄せ集めオーケストラはパリへと旅立っていった。到着早々、アンドレイのもとにアンヌ=マリーのマネージャー、ギレーヌ・ドゥ・ラ・リヴィエール(ミュウ=ミュウ)が現れ、彼とは旧知の仲らしい彼女は、アンヌ=マリーに話すつもりかと何かをきつく口止めする。コンサートを前に、夕食を共にするアンヌ=マリーとアンドレイ。そこでアンドレイは、究極のハーモニーに到達できたはずのレアというヴァイオリニストの悲しい運命を語り始めるのだった……。
「オーケストラ!」の解説
かつては天才指揮者として活躍した中年男が、昔の仲間を集めてコンサートに出場しようと奮闘する姿を描く感動作。監督・脚本は「約束の旅路」のラデュ・ミヘイレアニュ。出演は「ストリート・レーサー」のアレクセイ・グシュコブ、「イングロリアス・バスターズ」のメラニー・ロラン、「トランスポーター」シリーズのフランソワ・ベルレアンなど。
公開日・キャスト、その他基本情報
公開日 | 2010年4月17日 |
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キャスト |
監督:ラデュ・ミヘイレアニュ
出演:アレクセイ・グシュコフ メラニー・ロラン フランソワ・ベルレアン ミュウ=ミュウ ドミトリー・ナザロフ ヴァレリー・バリノフ アンナ・カメンコヴァ ライオネル・アベランスキ アレクサンダー・コミッサロフ ラムジー・ベディア |
配給 | ギャガ |
制作国 | フランス(2009) |
上映時間 | 124分 |
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ユーザーレビュー
総合評価:4.17点★★★★☆、6件の投稿があります。
P.N.「pinewood」さんからの投稿
- 評価
- ★★★★★
- 投稿日
- 2017-10-26
原題はconcert?其の奇跡の演奏シーン、何と言ってもメラニー・ロラン嬢の奏でるバイオリンの音色に酔って仕舞ったね?何処か透き通った魅力が有って…。韓流ドラマにもアマチュアの市民オーケストラが立ち上がる感動作が在ったし、韓国映画にも見事なコーラスで死刑囚の女囚が所内の合唱コンサートを成功させる〈ハーモニー〉と言う名篇が在ったね?後者は嘗て東京国際映画祭の韓国映画特集でも上映され主演女優も来日して熱狂的な拍手で迎えられたんだね?