コトバのない冬 作品情報
ことばのないふゆ
北海道の小さな町、由仁町。黒川冬沙子(高岡早紀)は、この町で父の遼一(北見敏之)と単調な毎日を送っていた。それでも彼女は、それなりに幸せな生活に、おおむね満足していた。ある日、夕張まで買い物に出かけた冬沙子は、偶然に門倉渉(渡部篤郎)という男性に出会う。言葉を話すことができない渉だったが、自分の勤め先である遊園地へ冬沙子を案内する。この出会いは、2人のこれまでの日常に心地よい変化をもたらす。単調な毎日の中に生まれた暖かな感情。そんなある日、冬沙子は仕事先の牧場で落馬事故に遭ってしまう。幸い大きな怪我もなく、彼女の生活はすぐにいつもの日常に戻る。何一つ変わらず、周りには愛する家族や友人がいた。そして、赤いジープで走り慣れた美しい道を走る。こうして彼女は、雪の町でまた平凡な毎日を過ごしていた。そうして、いつものように車を走らせる冬沙子。その時突然、心の片隅に何かを感じる。それが何なのか、彼女にはわからなかった。だが、事故の時、医者にこう言われたことを思い出す。“ほんの少しの時間だけ、あなたは記憶を失っています。”雪の小さな町で、失われた小さな記憶の行方は果たしてどこに……?
「コトバのない冬」の解説
「愛のむきだし」などで活躍する俳優の渡部篤郎が、自ら原案を担当した長編映画監督デビュー作。余分な情報を削ぎ落とし、ワンシーンワンカット、ワンテーク、NGなしで作り上げた野心作。北海道の田舎町を舞台に、牧場で働く平凡な女性と口のきけない男性との交流が綴られる。主演は「カフーを待ちわびて」の高岡早紀。
公開日・キャスト、その他基本情報
公開日 | 2010年2月20日 |
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キャスト |
監督:渡部篤郎
出演:高岡早紀 渡部篤郎 広田レオナ 未希 鈴木一真 北見敏之 渡辺えり |
配給 | ジョリー・ロジャー |
制作国 | 日本(2008) |
上映時間 | 94分 |
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