トーテム Song for home 作品情報
とーてむそんぐふぉーほーむ
※本作はドキュメンタリーのためストーリーはありません。
「トーテム Song for home」の解説
台湾原住民出身の若いミュージシャン達の姿とそのルーツを追ったドキュメンタリー。監督・撮影・編集は「星影のワルツ」の若木信吾。台湾には“原住民”と呼ばれる人々が暮らしている。政府に認定されているだけでも14の部族に分かれ、古くから伝わる文化や風習を今も大切に守り続けている。だが、近年彼らの部落では仕事に就くことが難しくなり、若者は生まれ育った土地を離れ、仕事を求め都会へと出ている。“TOTEM”というバンドも、その様な若者が様々な部族から集まり2002年に結成された。メンバーは、ボーカル&ギターのスミン、ボーカルのチャーマーカー、ギターのアシン、ベースのアウェイ、ドラムのアシャンという5人。「部落を出て初めて他の部族の友達ができた」とスミンは嬉しそうに語る。2005年、貢寮國際海洋音楽祭で大賞を受賞し、TOTEMの音楽活動は本格的に動き出した。彼らは、アルバイトや音楽関係の仕事をしながら、ライヴやツアーを自分たちで企画し着実にファンを増やしている。しかし一方で、彼らはどうしても都会の慌ただしいスピードに慣れることが出来ず、台北での生活を「仕事をする為にだけ」と割り切っている。すれ違う人は必ず知り合いだった部落。家族や友人が身近に居て、助け合いも喜びも一緒に分かち合えたが、都会にはそれがない。「いちばん大切なことは?」という質問に、スミンは「大切なものはない。生きていければいいんじゃない?」と心の中に押し殺した想いを不意にのぞかせる。いつか故郷へ帰ることを夢見ながら、都会への戸惑いの中で生活するメンバーたち。毎年夏、彼らの故郷では豊年祭など代々続く祭りが行なわれている。その祭りに参加するため、一時帰郷した彼らはまるで別人のようにはつらつとし、話す口調にも故郷へ帰ってきた喜びが溢れていた。そこでは、喜びも辛さも、全てをただ部族の歌が包み込んでいるのだった……。
公開日・キャスト、その他基本情報
公開日 | 2009年10月20日 |
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キャスト |
監督:若木信吾
出演:チャーマーカー アシャン スミン アシン アウェイ |
配給 | ヤングトゥリーフィルムズ |
制作国 | 日本(2009) |
上映時間 | 85分 |
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