ボヴァリー夫人(2009) 作品情報
ぼばぁりーふじん
フランスの田舎町トスト。厳格な修道院で育ったエマ(セシル・ゼルヴダキ)は、年の離れた町医者シャルル・ボヴァリーと結婚する。だが、平凡な夫との田舎での結婚生活は、エマにとって死ぬほど退屈なものだった。次第に塞ぎこんでいくエマ。妻を心配したシャルルは、新たな町ヨンヴィルでの開業を決意。地元の薬剤師オメーの助言を得て、仕事を始める。女の子も出産し、新天地での生活に希望を見出すエマ。だが、それでも彼女の心は満たされなかった。そんな日々を変えたのが、青年レオンとの出会い。2人は強く惹かれ合うが、結ばれることのないまま、レオンは勉学のためパリへ旅立ってしまう。悲しみに暮れるエマ。だがある日、プレイボーイの貴族ロドルフに出会うと、彼との情事に溺れていく。 輝きを取り戻し、ロドルフとの逢瀬に溺れていくエマ。一方、夫のシャルルは名声を得ようと、オメーが紹介した患者の手術に挑むが、失敗。エマはそんな夫に失望するばかりだった。日ごとに増す夫への嫌悪感。思いつめたエマはロドルフに一緒に逃げようと誘うが、その気のないロドルフは彼女の前から姿を消す。ショックで寝込むエマ。何も知らないシャルルは、妻を元気づけようと観劇へ連れ出す。そこで、思いがけずレオンと再会。再び燃え上がる2人の想い。ついに結ばれた2人は、愛欲の日々に埋もれていく。週に一度、音楽のレッスンと偽り、レオンとともに過ごす時間だけがエマの幸せだった。そして、レオンとの逢瀬に金銭をつぎ込んでいく。しかし、以前からの浪費もたたり、借金は膨れ上がっていく。やがて返済に窮し、裁判所の差し押さえを受けてしまう。レオンに借金を頼むエマだったが、彼女の愛が重荷となっていたレオンは別れを告げる。やむをえずロドルフの元を訪れるが、すげなく断られてしまう……。
「ボヴァリー夫人(2009)」の解説
19世紀にフローベールが発表し、風俗紊乱の罪に問われた仏文学の傑作を「チェチェンへ アレクサンドラの旅」のアレクサンドル・ソクーロフが映画化。夫に失望した町医者の妻が、他の男との情事と浪費の果てに破滅してゆく。主演は「La gare de...」のセシル・セルヴダギ。衣装デザインはクリスチャン・ディオール。
公開日・キャスト、その他基本情報
公開日 | 2009年10月3日 |
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キャスト |
監督:アレクサンドル・ソクーロフ
原作:ギュスターヴ・フローベール 出演:セシル・ゼルヴダキ ロベルト・ヴァープ アレクサンドル・チェレドニク B.ロガヴォイ |
配給 | パンドラ |
制作国 | ロシア(2009) |
上映時間 | 128分 |
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