雪の下の炎 作品情報
ゆきのしたのほのお
1933年、パルデン・ギャツォはチベット西部のパナムに生まれる。叔母に実子として育てられたのち、幼いころに僧院に入り僧侶となる。1950年、中国軍がチベットを侵攻する。チベット人の解放を名目としていたが、実際はチベットを支配下に置くための侵略であった。1959年、中国の撤退を求める民族蜂起が起こり、抗議活動に参加したパルデンは逮捕される。裁判もなく懲役7年を言い渡されたパルデンを、チベット人を再教育する目的の非道な拷問が待っていた。それに屈することのなかったパルデンは、このままでは死んでしまうと考え、仲間とともに脱獄を試みる。しかしインドへの道中で捕らえられ、再び投獄される。刑務所で28年、労働改造収容所と拘置所で10年過ごしたのちの1992年、パルデンは釈放される。その後、20日間かけてヒマラヤを越えてインドへ亡命すると、ダライ・ラマ法王のいるダラムサラにたどりつく。トリノ冬季オリンピックが開催された2006年、パルデンは2008年の中国オリンピック開催に抗議し、チベット人青年会議団とともにハンガー・ストライキを決行する。獄中で非業の死を遂げた仲間たちとの言葉を胸に、パルデンは現在も世界各地を訪れ、チベットの平和のために活動している。
「雪の下の炎」の解説
中国への抗議活動で逮捕され、33年間の投獄と拷問にも屈しなかったチベット僧・パルデン・ギャツォ。今もチベットのために活動を続ける彼の半生を通して、チベット問題を浮き上がらせるドキュメンタリー。監督は、短編ドキュメンタリー「カーラチャクラ」の楽真琴。2008年ニューヨーク・トライベッカ映画祭にて上映。
公開日・キャスト、その他基本情報
公開日 | 2009年4月11日 |
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キャスト |
監督:楽真琴
出演:パルデン・ギャツォ ダライ・ラマ14世 |
配給 | アップリンク |
制作国 | 日本 アメリカ(2008) |
上映時間 | 75分 |
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