アライブ 生還者 作品情報
あらいぶせいかんしゃ
1972年10月12日。ウルグアイ空軍機が首都モンテビデオから45名の乗客を乗せて、チリのサンチアゴに向けて飛び立った。乗客はウルグアイのラグビーチーム“クリスチャン・ブラザース”。親善試合に遠征する予定のチームは、何人かの親や友人たちと一緒に海岸で楽しい週末を過ごす計画だった。途中、アンデス山脈付近の天候が悪化。近くの町で天候の回復を待って再出発するが、大雪の中で消息を絶ってしまう。チリ、アルゼンチン、ウルグアイが共同で捜索を行ったものの、何の手がかりも得られないまま10日が経過。捜索は打ち切られる。そのとき、墜落した飛行機には生存者がおり、彼らはまだ動いていたラジオで捜索中止のニュースを知る。10週後。アンデス山脈の麓で2人の男が発見された。山中に墜落した飛行機の生存者、フェルナンド・パラードとロベルト・カネッサだった。彼らは救援を求めるために、墜落現場からアンデス山脈を越えてきたのだった。2日後、彼らを含めて16人の生存者が救出される。その一方、72日間の地獄のような日々で多くの命が失われていた。ロベルトは世界に向けてこの生還劇を“16人の世紀の生還者”、“アンデスの奇跡”と語った。だが救出から5日後、記者会見に臨んだ生還者たちは熟慮の末、思い切って真実を告げる。それは、食料が尽きた後の生存方法に関する事実だった。彼らは、最後の晩餐で自らの血と肉を捧げたキリストのように、亡くなった仲間たちの血と肉を受け取らなければならない、と考えることで生き延びたのだ。人類最大のタブーを破ったその事実は、世界中に大きな衝撃を与えた。それから35年。“アンデスの聖餐”の生還者と犠牲者の子供たちが、慰霊のため事故現場を訪れた。墓標の立つ場所で、彼らは鎮魂のために祈りを捧げる。亡くなった者たちの肉体が、生還者たちの中に生き続けていると信じながら。
「アライブ 生還者」の解説
1972年に発生し、世界中に衝撃を与えた“アンデスの聖餐”事件。飛行機が雪山で墜落、亡くなった乗客たちの人肉を食料として、氷点下の中72日間を生き延びた生存者たちの真実を追ったドキュメンタリー。世界中の映画祭で高い評価を受けた。同事件は、93年にイーサン・ホーク主演の「生きてこそ」としても映画化されている。
公開日・キャスト、その他基本情報
公開日 | 2009年4月11日 |
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キャスト |
監督:ゴンサロ・アリホン
出演:ロベルト・カネッサ ダニエル・フェルダンデス モンチョ・サベージャ ボビー・フランソワ アルバート・マンヒーノ アントニオ・ビシンティン ペドロ・アルゴルタ ハビエル・メトール ホセールイ・インシアルテ パンチョ・デルガード ナンド・バラード エドゥアルド・ストラウチ ロイ・アルレー アドルフォ・ストラウチ グスタボ・セルビーノ |
配給 | 熱帯美術館=グアパ・グアポ |
制作国 | フランス(2007) |
年齢制限 | PG-12 |
上映時間 | 113分 |
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