荒木栄の歌が聞こえる 作品情報
あらきさかえのうたがきこえる
2007年、春。神戸在住のシンガーhizukiは、三井三池闘争の舞台となった大牟田市を訪れる。炭鉱で発展したこの街に生まれ、三井三池製作所で働きながら、38歳で生涯を閉じる前に70曲あまりの歌を残した荒木栄。その没後45周年を記念して、彼の作品である『地底のうた』が歌われる。hizukiは、栄の影響を大きく受けた人々を訪ねて、彼の生涯に迫る。栄の職場の後輩に当たる早瀬朝徳は、歯ブラシで爪の垢を落とす彼の几帳面さを。高校卒業直後に三池闘争に参加し、栄と一緒に多感な時代を過ごした川上洋は、“栄の本質はヒューマニズム”と語る。作曲家の大西進は、栄の音楽の特質として、大衆性、戦闘性、芸術性、革命性を挙げる。一方、沖縄民謡の大家、大工哲弘さんは、1970年代前半の沖縄返還闘争時に歌われた『沖縄を返せ』を今でも歌っている。“歌は保存していると古くなる。新たに歌い返し、日本中がまた歌の力で一つになるのを見てみたい。”と語る。栄の歌を、第一線で活躍するミュージシャンはソロで歌い、栄の歌の魅力を改めて引き出していく。それは、栄を通じて現代社会を捉えなおすという新たな試みの一つだった。そして、日本のフォーク運動の生みの親、高石ともやからは、衝撃の証言が……。
「荒木栄の歌が聞こえる」の解説
1960年に福岡の三井三池炭鉱で発生した労働争議“三井三池争議”に参加、労働者を支援する歌を作り続けた作曲家、荒木栄。その足跡を神戸在住のミュージシャンhizukiが辿るドキュメンタリー。監督は、自身も三池炭鉱で育ち、同争議を扱った作品「ひだるか」で知られる港健二郎。嘉門達夫、高石ともやなども出演。
公開日・キャスト、その他基本情報
公開日 | 2009年3月21日 |
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キャスト |
監督:港健二郎
出演:hizuki 大工哲弘 ミネハハ ミヤギマモル 関島秀樹 嘉門達夫 ソウル・フラワー・モノノケ・サミット かりゆしバンド |
配給 | 東京ビジネスリサーチ |
制作国 | 日本(2008) |
上映時間 | 95分 |
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