長江にいきる 秉愛(ビンアイ)の物語 作品情報

ちょうこうにいきるびんあいのものがたり

秉愛(ビンアイ)は長江のほとりで、体が弱く頼りない夫・熊雲健(ション・ユンジェン)、長男・昌文(チャンウェン)、長女・霊芝(リンジ)と共に暮らしていた。若いころ父親に言われて恋人と別れ、夫の元に嫌々嫁いだ彼女だったが、今では子供を授かり、夫との間に愛情も育んでいた。秉愛は畑仕事で一家を支えていた。1992年、三峡ダム建設計画が可決され、実現に向けて動き始める。このダムが完成すると、水深はかつての10メートル未満から110メートルにもなる。そのため、沿岸地域に暮らす140万人が移住を余儀なくされる。秉愛たち一家が暮らす村でも、彼女たちの家を含む海抜135メートル以下の家の住人に、補償金を渡す代わりに都会に移住するよう勧告が下された。しかし、農地のある土地に暮らし続けたい秉愛は抵抗する。役人たちは、甘い言葉や脅迫で彼女たちを追い出し、ノルマを達成しようとする。それでも秉愛は頑なに拒み続け、次第に一家は追い詰められていく。本作は秉愛に7年間密着して、最も貧しいと言われる内陸部の農民の暮らしの現実を映し出す。

「長江にいきる 秉愛(ビンアイ)の物語」の解説

中国一の大河・長江で2009年完成予定の三峡ダム。その建設のために水没する沿岸地域の住民140万人に移住勧告が下される中、抵抗し続ける1人の女性に7年間密着したドキュメンタリー。監督は「長江の夢」のフォン・イェン。山形国際ドキュメンタリー映画祭2007アジア千波万波部門グランプリ受賞作品。

公開日・キャスト、その他基本情報

公開日 2009年3月7日
キャスト 監督フォン・イェン
配給 ドキュメンタリー・ドリームセンター
制作国 中国(2007)
上映時間 117分

ユーザーレビュー

レビューの投稿はまだありません。

「長江にいきる 秉愛(ビンアイ)の物語」を見た感想など、レビュー投稿を受け付けております。あなたの映画レビューをお待ちしております。

最終更新日:2022-07-26 11:03:34

広告を非表示にするには