ユッスー・ンドゥール 魂の帰郷 作品情報

ゆっすーんどぅーるたましいのききょう

ユッスー・ンドゥール。サッカーワールドカップ・フランス大会の公式賛歌やTVCMなどを通じて、日本でも名の通ったセネガル出身の世界的ミュージシャンである。ラテンミュージックやジャズ、ブルースに自分の音楽との共通性を感じた彼は、今を生きる黒人が苦痛に満ちた過去をどう受け止め、生きていくかを示すため、“ジャズ”をテーマに“根源への回帰・民族の記憶を辿る旅”に出ることを決めた。盲目のジャズピアニスト、モンセフ・ジュヌを音楽ガイドに、2人でアトランタからニューオリンズ、ニューヨーク、ルクセンブルグ、そして祖国セネガルのゴレ島へと向かう。道中、数多くの著名人や様々なミュージシャンと出会うユッスーとモンセフ。アトランタのゴスペル歌手W・マイケル・ターナーJr、ニューオリンズのドラム奏者アイドリス・ムハンマド、ニューヨークではコントラバス奏者ジェームズ・カマックや詩人アミリ・バカラ……。彼らとセッションや対話を繰り返しながら旅は続く。それは、過去・現在・未来といった時間的なものだけではなく、大陸や文化といった地理的・物理的な違いをも越え、音楽を通じて共存する新しい道を照らし出す旅でもあった。やがて辿りついた最終目的地、ゴレ島。アフリカ西端にあるこの島からは、かつて奴隷貿易により1500万~2000万もの黒人奴隷がアメリカへ送られ、600万人が亡くなったという。別れを惜しみ、魂の嘆きを込めた彼らの音楽が、海を越えやがて世界中に広まっていったのだ。ユッスーが各地で出会ったジャズやゴスペルといった音楽のルーツがここにあった。多くの犠牲者を出したゴレ島へ帰ってきたユッスー・ンドゥール。その魂の歌声が響く……。

「ユッスー・ンドゥール 魂の帰郷」の解説

グラミー賞受賞の世界的ミュージシャン、ユッスー・ンドゥールが、世界各地のミュージシャンと出会いながら黒人音楽のルーツを探るロードムービー。アメリカ、ヨーロッパ、祖国セネガルのゴレ島へと続く旅の中で、奴隷貿易と黒人音楽の繋がりが明かされてゆく。監督はニューヨーク大学映画学科出身のピエール・イヴ・ボルジョー。

公開日・キャスト、その他基本情報

公開日 2009年2月14日
キャスト 監督ピエール・イヴ・ボルジョー
出演ユッスー・ンドゥール モンセフ・ジュヌ アイドリス・ムハンマド ジェームス・カマック ハーモニー・ハーモニアーズ モンク・ブードロー グレゴア・マレ ピエン・スレッドギル アーニー・ハムメス
配給 アルシネテラン
制作国 スイス(2006)
上映時間 112分

ユーザーレビュー

レビューの投稿はまだありません。

「ユッスー・ンドゥール 魂の帰郷」を見た感想など、レビュー投稿を受け付けております。あなたの映画レビューをお待ちしております。

最終更新日:2022-07-26 11:03:34

広告を非表示にするには