余命 作品情報
よめい
大学病院に勤める38歳の外科医・百田滴(松雪泰子)は結婚10年目の記念日に、夫・良介(椎名桔平)との子供を授かったことを知る。滴は10年前に乳癌で右胸を全摘出し、子供を諦めていただけに、喜びも一入だった。ある日、滴は右胸に赤い斑点を見つける。自分で検査をした結果、炎症性乳癌の再発だった。子供を産んで寿命を縮めるか、子供を諦めて治療に専念するか、滴は選択を迫られる。出産を反対されると思い、良平には再発を告げられない。滴は休暇を取り、亡き母の故郷・奄美へ、良介と一緒に向かう。奄美では、従姉妹のひかり(市川美和子)の家族らが滴たちを温かく迎える。奄美の自然に触れ、美しい夕日を前に、滴は1人で病に立ち向かう決心をする。東京に戻った滴は病院に辞表を出す。良介もかつては医者を目指していたが、今はフリーカメラマンとして不安定な生活を送っていた。将来の不安から、滴は良介に辛く当たってしまう。気まずいまま、良介は長期の仕事で遠い離島へ旅立つ。出産予定日の半月も前に滴は破水する。良介と連絡が取れないまま、滴は1人で男の子を出産する。元同僚・保井(奥貫薫)や、夫婦の友人である秀美(宮崎美子)と晃三(二階堂智)の吉野夫妻に支えられながら、滴は良介の帰りを待つ。ようやく良介が帰ってきたときには、滴はすでに病魔に倒れ、入院していた。良介は自分に病気のことを言わなかったことを責めるが、滴の素直な思いを優しく受け止める。2人は子供を“瞬太”と名付け、滴の最期の日々を奄美で過ごす。数年後、中学生になった瞬太(林遣都)は、奄美で母と同じように夕日を見ている。良介は医師となり、瞬太を見守っている。
「余命」の解説
待望の子供を授かるも乳癌が再発した外科医が、1人で病に立ち向かう姿を描くヒューマンドラマ。原作は谷村志穂の同名小説。監督は「手紙」の生野慈朗。出演は、「フラガール」の松雪泰子、「金融腐蝕列島[呪縛]」の椎名桔平。2008年東京国際映画祭日本映画・ある視点部門出品、2008年台湾金馬国際映画祭特別招待作品。
公開日・キャスト、その他基本情報
公開日 | 2009年2月7日 |
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キャスト |
監督:生野慈朗
原作:谷村志穂 出演:松雪泰子 椎名桔平 奥貫薫 市川実和子 かとうかず子 久保明 二階堂智 山岸拓生 小林トシ江 勝光徳 佐野泰臣 布川隼汰 春木みさよ 南加絵 松尾晶代 中條佐栄子 樋口貴子 松山尚子 下山葵 茅建厚 渡辺琢己 仙波鉄男 猪口卓治 澤山薫 大野愛子 徳原大和 太原佳四郎 久田博法 久田美穂 久田友樹 有田桃花 有田龍生 迫心輝 丸山航希 藤沢満桜子 末広詩子 三瓶大翔 大嶋光流 原口アラシ 大谷奈津江 橋本充吾 林遣都 宮崎美子 橋爪功 |
配給 | S・D・P |
制作国 | 日本(2008) |
上映時間 | 131分 |
ユーザーレビュー
総合評価:4.8点★★★★☆、5件の投稿があります。
P.N.「水口栄一」さんからの投稿
- 評価
- ★★★★★
- 投稿日
- 2020-08-23
余命を観て、とても感動した。これはあらためて命というものをしっかり考えさせてくれたからだ。松雪泰子さんは美しすぎる。演技も素晴らしい。最高のいいオンナだと思う。素晴らしい作品だ。