そして、私たちは愛に帰る 作品情報
そしてわたしたちはあいにかえる
ドイツ、ブレーメン。十数年前に妻を亡くしたトルコ出身のアリ(トゥンジェル・クルディズ)は、街角で出会った娼婦イェテル(ヌルセル・キョセ)に、手当てを払うから一緒に暮らして欲しいと申し入れる。トルコに残した娘を大学に通わせるために娼婦をしていたイェテルは、アリの申し出を受ける。そこへ、アリの息子ネジャッド(バーキ・ダヴラク)が帰ってくるが、金にものを言わせようとする父のやり方に反発。その一方で、娘を思うイェテルの愛情を知ったネジャッドは、彼女との距離を縮めていく。だが、二人の関係を嫉妬したアリが激高。怒りに任せてイェテルを殺めてしまう。そしてトルコ。イェテルの葬儀に訪れたネジャッドは、彼女の娘アイテン(ヌルギュル・イェシルチャイ)を探すため、現地にとどまることにする。だが、政治活動によって当局に追われたアイテンは、ドイツへ逃亡していた。彼女を助けたのが、ハンブルグの大学生ロッテ(パトリシア・ジオグロースカ)。反抗的な態度のアイテンは、保守的なロッテの母スザンヌ(ハンナ・シグラ)と衝突してしまう。やがてアイテンは不法滞在で逮捕。強制送還され、トルコで投獄されてしまう。激情に駆られたロッテは、スザンヌの反対を押し切り、救出のためにトルコへ向かう。そして、イスタンブールでネジャッドと知り合う。なんとかアイテンと面会し、彼女から秘密の依頼を受けるロッテだったが、それが元で命を落としてしまう。悲しみに暮れるスザンヌは、遺品を引き取るためにトルコを訪れる。同じ頃、罪を償い出所したアリも強制送還され、トルコの空港に降り立つ。人づてに父の帰郷を耳にしたネジャッド。スザンヌは刑務所に収監されたアイテンの元を訪れ、娘の願いどおり彼女を助けたいと告げる。心からスザンヌに詫びるアイテン。一方、父との間にしこりを残していたネジャッドも、スザンヌとの会話を通じて、アリに会うことを決心する。
「そして、私たちは愛に帰る」の解説
ドイツとトルコ、2000キロの距離を隔ててすれ違う3組の親子が、悲しみを乗り越えて愛と希望を見出すまでを描く再生のドラマ。「愛より強く」のファティ・アキンが監督・脚本を担当、カンヌ映画祭で脚本賞を受賞した。出演は「ビエラ・愛の遍歴」でカンヌ映画祭主演女優賞のハンナ・シグラを始め、トルコを代表する名優が出演。
公開日・キャスト、その他基本情報
公開日 | 2008年12月27日 |
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キャスト |
監督:ファティ・アキン
出演:バーキ・ダヴラク ハンナ・シグラ ヌルセル・キョセ トゥンジェル・クルティズ ヌルギュル・イェシルチャイ パトリシア・ジオクロースカ |
配給 | ビターズ・エンド |
制作国 | ドイツ トルコ(2007) |
上映時間 | 122分 |
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