未来を写した子どもたち 作品情報

みらいをうつしたこどもたち

1998年、売春婦の姿を撮影する目的でインド・カルカッタの売春窟を訪れたフォトジャーナリスト、ザナ・ブリスキは、そこで暮らす子供たちに出会った。子供たちと仲良くなった彼女は、カメラを与えて写真撮影を教え始める。売春窟の子供たちは学校に通わず、母親たちの売春の手伝いをして暮らす。そして、いずれ女の子は売春婦に、男の子は女たちの世話をする運命にあった。だが、カメラを手にした子供たちは、それを使って自分を表現することを覚え、写真を撮りながら外の世界に触れてゆく。動物園を訪れ、浜辺で嬉しそうに遊ぶ子供たち。その姿を見ながら彼らの将来を案じたザナは、子供たちを売春窟から救い出そうと行動を始める。それは、彼らを学校に通わせることだった。子供たちを受け入れてくれる寄宿学校を探し、入学のために役所の複雑な手続きをクリアしてゆく。その一方で、ザナは子供たちの学費集めのために、子供たちの撮った作品の写真展をニューヨークとカルカッタで開く。自分たちの撮った写真が展示されているのを見て、喜びで顔を輝かせる子供たち。しかし、ザナの努力だけではどうにもならない運命が子供たちを待ち受ける。アムステルダムで開催される写真展に招待されたアヴィジッドは母親の死に動揺。スチートラは家族に売春を強要させられそうになる。タバシは母親になじられながらも、幼い妹の運命を心配する。やがて、彼らの境遇は明暗が分かれる。数名の子供たちは現在も寄宿学校で勉強を続けているが、それ以外は学校で姿を見ることができなくなっていた。2002年、ザナは引き続き子供たちを援助するために“KIDS WITH CAMERA”と称する基金を設立。写真を学ぶことを通じて、社会から置き去りにされた子供たちを救おうとする取り組みである。この基金は現在、カルカッタに加え、エルサレム、ハイチ、カイロへ写真家を派遣、子供たちの援助を続けている。

「未来を写した子どもたち」の解説

1998年に撮影目的でインドの売春窟を訪れたニューヨークの写真家ザナ・ブリスキ。学校に通うことなく買春の手伝いをして暮らす子供たちが彼女と出会い、写真撮影を学ぶことで希望を取り戻してゆく姿を捉えたドキュメンタリー。第77回アカデミー賞最優秀長編ドキュメンタリー賞をはじめ、世界中で数多くの賞を受賞している。

公開日・キャスト、その他基本情報

公開日 2008年11月22日
キャスト 監督ロス・カウフマン ザナ・ブリスキ
出演コーチ アヴィジット シャンティ マニク プージャ ゴウル スチートラ タバシ
配給 アット エンタテインメント
制作国 アメリカ(2004)
年齢制限 PG-12
上映時間 85分

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最終更新日:2022-07-26 11:03:34

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