この自由な世界で 作品情報
このじゆうなせかいで
アンジー(キルストン・ウェアリング)はポーランドにあるイギリスの職業紹介会社で働く女性。一人息子のジェイミー(ジョー・シフリート)は両親に預けているが、いつか一緒に暮らしたいと考えている。仕事は完璧にこなしていた彼女だったが、上司の嫌がらせが原因で突然クビに。やむなく彼女は、ルームメイトのローズ(ジュリエット・エリス)と共同で、移民労働者たちを相手にした職業紹介所をロンドンに立ち上げる。ある日、彼女は不法移民者の話を耳にする。安上がり、従順という理由から、ある工場では偽造パスポートの不法移民を雇っているという。しかも不法移民数百人に仕事を斡旋したマフィアが受けた処分はただの警告。やって損はない。アンジーの気持ちが揺れる。アンジーは、ポーランド時代に面接を通じて知り合った青年カロル(レズワフ・ジュリック)と再会。彼はイギリスに来たものの失業中だった。この国も君も嘘つきだとアンジーを非難したカロルだったが、彼女もクビになったことを知り、二人は心を通わせる。ある日、アンジーは不法移民のイラン人マフムード(ダウード・ラスグー)の家を訪れる。寒さもしのげない部屋に家族と暮らす彼に、偽造パスポートで働く話を持ちかける。ある時、労働者たちに予定していた給料を払えなくなるトラブルが発生。かねてから彼女のやり方に不安を募らせていたローズは、貯金を取り崩して彼らにお金を払うべきだと主張。だが結局、2人は貯めた資金を元手に新しい事務所を借りる。そこに45人の移民労働者の調達という大仕事が舞い込む。意気込む彼女が彼らの宿泊場所として選んだのは、カルロやマフムードの暮らすトレーラーハウス。アンジーは入国管理局に通報、トレーラーハウスから不法移民を強制退去させるよう訴える。行き過ぎたアンジーの行為に、ローズがついに袂を分かつ。そして、ジェイミーの誘拐事件が発生し……。
「この自由な世界で」の解説
イギリスの名匠ケン・ローチ監督が、カンヌ映画祭パルム・ドールを受賞した「麦の穂を揺らす風」に続いて手掛けた作品。ロンドンの移民労働者とシングルマザーの女性の姿を通じ、自由に生きることの意味を問う。脚本のポール・ラヴァティがベネチア映画祭最優秀脚本賞を受賞。主演は本作が映画デビューのキルストン・ウェアリング。
公開日・キャスト、その他基本情報
公開日 | 2008年8月16日 |
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キャスト |
監督:ケン・ローチ
出演:キルストン・ウェアリング ジュリエット・エリス レズワフ・ジュリック ジョー・シフリート コリン・コフリン マギー・ハッセー レイモンド・マーンズ ダヴード・ラスグー マヒン・アミニア シャーデー・カフージアン シーヴァ・カフージアン フランク・ギルフーリー デヴィッド・ドイル |
配給 | シネカノン |
制作国 | イギリス イタリア ドイツ スペイン(2007) |
上映時間 | 96分 |
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