8 1/2(完全修復ニュープリント版) 作品情報
はっかにぶんのいちかんぜんしゅうふくにゅーぷりんとばん
43歳の売れっ子映画監督グイド(マルチェロ・マストロヤンニ)は、過労のため湯治場を訪れていた。この地方で新作の撮影準備を進めてから5ヶ月。だが、構想のまとまらない彼はすでにクランクインを2週間も延ばしていた。彼の元には進行状況を気に掛けたプロデューサー、脚本家、俳優など、多くの人物がやってくる。しかし、その対応に追われて気の休まらない彼は混乱し、一向に映画の構想をまとめることが出来ない。彼の元を訪れた愛人のカルラ(サンドラ・ミーロ)も、彼の混乱に拍車を掛ける。彼の思いをよそに、周囲では着々と映画の撮影準備が進行していく。しかし、現実から逃げるように彼の頭には子供の頃の思い出ばかりが浮かんでくる。両親や兄弟に囲まれて幸せだった幼少の頃、娼婦とダンスをして罰せられた神学校時代…。その一方で、気分転換にグイドは妻のルイザ(アヌーク・エーメ)をロケ地へ呼び寄せる。しかし、彼女に浮気の事実が発覚し、2人の間は険悪になってしまう。カルラとルイザの間で板ばさみになったグイドは、女たちに囲まれたハーレムのような生活を夢想するのだった。相変わらず、グイドはオーディションを行っても配役を決定できないでいた。ルイザにも愛想を尽かされた彼は、かねてから出演を依頼していたクラウディア(クラウディア・カルディナーレ)と、その場から逃げるようにドライブに出かける。だが、心の中を見透かされ、彼女にも相手にされない。そして、いよいよ迎えた撮影初日。だが、混乱したままで記者会見にもまともに対応できないグイドのせいで製作は中止に。解体の決定したオープンセットを立ち去ろうとしていたそのとき、グイドの中で何かが変わる。混乱した自分の人生をあるがまま受け入れると決意したことで、彼は立ち直ってゆくのだった。
「8 1/2(完全修復ニュープリント版)」の解説
「甘い生活」で知られるイタリアの巨匠フェデリコ・フェリーニが、自分自身を投影した映画監督を主人公に、新作の製作に苦悩する姿を描いた作品。主人公を取り巻く現実と幻想を自在に交差させる演出で注目を浴び、アカデミー賞外国語映画賞を受賞。主人公グイドを演じるのは「甘い生活」で脚光を浴びたマルチェロ・マストロヤンニ。
公開日・キャスト、その他基本情報
公開日 | 2008年7月12日 |
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キャスト |
監督:フェデリコ・フェリーニ
出演:マルチェロ・マストロヤンニ アヌーク・エーメ サンドラ・ミーロ クラウディア・カルディナーレ バーバラ・スティール ロッセラ・ファルク エドラ・ゲイル |
配給 | ザジフィルムズ |
制作国 | イタリア(1963) |
上映時間 | 138分 |
ユーザーレビュー
総合評価:5点★★★★★、3件の投稿があります。
P.N.「pinewood」さんからの投稿
- 評価
- ★★★★★
- 投稿日
- 2018-10-10
Movie plusの放映でロブ・マーシャル監督のミュージカル映画「NINE」を視ていたら元に為ったフェデリコ・フェリーニ監督の本編の事が懐かしく想い出されて来た。ミュージカルではジュリエッタ・マシーナ役のマリオン・コテイヤールのモノクロームな踊りも圧巻だった!本編のラストシーンの輪舞・ロンドはアンリ・マチスの絵画見たいに美しく哀愁を帯びていたんだね??????