サルサとチャンプルー Cuba/Okinawa 作品情報

さるさとちゃんぷるーきゅーばおきなわ

今から約80年前、太平洋と米大陸を隔てて、沖縄からキューバへと渡った移民たちがいた。映画は100歳に近い日本人移民一世へのインタビューに始まり、二世、三世、四世たちの生活ぶりを順次描いていく。彼らはフヴェントウ島という離島に暮らしている。フヴェントウ島はキューバ本島の南方約70キロに位置し、交通の便は極めて悪い。そのためその島は長らく流刑の地とされ、世界最大級の規模を持つ牢獄が建てられていた。第二次世界大戦中、キューバ政府は支配関係にあったアメリカの手前、日本を敵性国と位置付けた。そしてキューバ在住の18歳以上の日本人男子は1人残らず捕えられ、この牢獄に収容された。男性のみを収容するというのは、全員を収容したアメリカの措置よりも過酷だった。男手を奪われた妻子たちはどん底の生活を強いられた。戦争が終わって男たちが収容所を出ると、彼らの財産や田畑は他人のものになっていた。こうした移民一世は戦後、その一部が無一文で辛うじて故国にたどり着いたが、ほとんどの人は他国へ離散したり、故国に思いを馳せつつキューバで死んでいった。キューバの日本人移民は、ブラジルなどの中南米諸国への移民とは違い日系人のコミュニティを形成することもなく、年ごとに数を減らしながらキューバ人社会へと溶け込んでいった……。

「サルサとチャンプルー Cuba/Okinawa」の解説

約80年前、沖縄からキューバに渡った日本人移民。彼らは他国に痕跡を残すのではなく、その風土に混じり合っていった。映画学研究者の波多野哲朗が製作に7年を費やし、ディアスポラの受難の歴史を描いたミュージカル・ドキュメンタリー。音楽は、沖縄の音楽とキューバのサルサを融合させたオキナワンサルサバンド、KACHIMBA1551。

公開日・キャスト、その他基本情報

公開日 2008年5月10日
キャスト 監督波多野哲朗
出演上間清 上間照子 上間ヴィクトリア・アケミ イグナシオ・ガルシア ダニエル・ガルシア アネット・ガルシア 上間寛清 島津三一郎 宮澤カヲル 宮沢キヨコ 宮澤昇 宮沢タマーラ 宮沢ノボルJr. 伊波ベニータ・エイコ 伊波フリオ・シゲル 伊波正一 久保オレンシア・カズコ 湊モデスト・トクオ 原田ミゲル・アキオ 津波古トーマス・チヨマツ アントニオ深川 マリア深川 マサトシ植田 マリア植田 ヴィルマーラ ハルミ コーラス・フジ ロス・ボクコース 仲田善明 照屋政雄 仲本興次 上間敬子 上間巌子 上間美香 上間理聖
配給 シネマチックネオ
制作国 日本(2007)
上映時間 100分

ユーザーレビュー

レビューの投稿はまだありません。

「サルサとチャンプルー Cuba/Okinawa」を見た感想など、レビュー投稿を受け付けております。あなたの映画レビューをお待ちしております。

最終更新日:2022-07-26 11:03:35

広告を非表示にするには