ランジェ公爵夫人 作品情報
らんじぇこうしゃくふじん
1823年、ナポレオン軍の英雄アルマン・ド・モンリヴォー将軍(ギョーム・ドパルデュー)はスペイン・マヨルカ島で、かつて愛したアントワネット・ド・ランジェ公爵夫人(ジャンヌ・パリバール)と再会する。しかし、現在の彼女は修道女だった。5年前、パリのサンジェルマン。ある舞踏会でモンリヴォー将軍と出会ったランジェ公爵夫人は彼に興味を抱き、自分の家に来てアフリカでの冒険譚を語るように誘う。一方、公爵夫人に恋心を抱いたモンリヴォー将軍は、彼女を自分の恋人にする事を決意。翌日から、訪れてきたモンリヴォー将軍に対し、ランジェ公爵夫人は思わせぶりな態度を見せつつも自分には指一本触れさせず、彼の心を翻弄する。周囲はそんな彼女に対してモンリヴォー将軍を弄ぶことをやめるよう忠告するが、恋愛の駆け引きを楽しんでいる彼女は耳を貸さない。焦らされることに痺れを切らしたモンリヴォー将軍は、遂に“誘拐”という行動に出る。しかし、泣いて許しを請う彼女を目にして、結局そのまま解放するのだった。だが、この経験が公爵夫人の恋心を目覚めさせた。彼女はこれまでの態度を悔いて、熱烈な手紙をモンリヴォー将軍に送り始める。しかし、彼は彼女を徹底的に無視。公爵夫人は返事の来ない手紙を出すことに耐えきれなくなり、ついにモンリヴォー将軍の留守宅へ押しかける。そこで彼女が目にしたのは、封が切られていない手紙の束だった。絶望した彼女は“この手紙を読んで3時間後に自分の屋敷へ来なければ、自分は姿を消す”としたためた最後の手紙を届ける。それを読んだモンリヴォー将軍は彼女の元へ駆けつけようとするが、来客に邪魔され、出かけることができない。ついに約束の時間が過ぎ、ランジェ公爵夫人はパリを後にした。再会から数ヵ月後。モンリヴォー将軍は、修道院からランジェ公爵夫人を誘拐する計画を立て、武装した船でマヨルカ島へと向かう……。
「ランジェ公爵夫人」の解説
19世紀フランスを代表する作家、バルザックの同名小説を「美しき諍い女」のジャック・リヴェット監督が映画化。パリを舞台に繰り広げられる、貴族階級の女性と無骨な軍人の数奇な運命の恋物語。主演は「恋ごころ」のジャンヌ・パリバールと、ジェラール・ドパルデューの息子で「ポーラX」にも主演したギョーム・ドパルデュー。
公開日・キャスト、その他基本情報
公開日 | 2008年4月5日 |
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キャスト |
監督:ジャック・リヴェット
原作:オノレ・ド・バルザック 出演:ジャンヌ・バリバール ギョーム・ドパルデュー ビュル・オジエ ミシェル・ピッコリ アンヌ・カンティノー マルク・バルベ トマ・デュラン ニコラ・ブショー マティアス・ジュング ジュリー・ジャッド ヴィクトリア・ジニー レモ・ジローネ ベッペ・キエリーチ ポール・シュヴィヤール バーベット・シュローダー ビルジ・ルトヴィグ デニス・フレイド クロード・ドロジェール |
配給 | セテラ・インターナショナル |
制作国 | フランス イタリア(2006) |
上映時間 | 137分 |
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