受験のシンデレラ 作品情報
じゅけんのしんでれら
“受験指導のカリスマ”五十嵐(豊原功補)は、ミチターゼミナールという予備校を設立し、富も名声も手に入れおごり高ぶっていた。しかしある日、大学からの友人である外科医の小宮(田中実)から、癌にかかっており余命1年半との宣告を受ける。その帰り道、立ち寄ったコンビニで「代金を別々に払えば2円安くなる」と店員を問い詰めている遠藤真紀(寺島咲)に出会う。16歳の真紀は、「297円に消費税を加えると311円。しかし、99円を3点別々に買うと2円安くなる……」などと数学的感性を持ち合わせながらも、高校を中退し貧しい家庭に暮らす不幸な少女であった。何もかもうまくいかず自暴自棄になっていた真紀と出会った五十嵐は、自らの原点に立ち返る。環境の恵まれない高校生の思いを叶えようと予備校を設立し、裕福ではない生徒を東大に合格させることに全てをかけていた過去を持つ五十嵐は、真紀を東大受験へ導く決意をし、自分の持っている全ての受験テクニックを伝授して、高認(高等学校卒業程度認定試験)に合格させる。五十嵐の指導の元、着々と学力をあげる真紀だったが、初めて受けた東大模試で「判定評価E」を受け挫折しそうになる。病に蝕まれていく五十嵐は、そんな真紀を必死で説得し、彼女の人生を大きく変えようとしていた。そして遂に、東大受験の日がやってくるが……。
「受験のシンデレラ」の解説
東大受験をキーワードに、余命宣告を受けたカリスマ講師と高校中退の少女が奮闘するシンデレラストーリー。監督は、東大医学部卒の精神科医、和田秀樹。出演は、「転校生~さよならあなた~」の寺島咲、「サッド ヴァケイション」の豊原功補。
公開日・キャスト、その他基本情報
公開日 | 2008年3月29日 |
---|---|
キャスト |
監督:和田秀樹
出演:寺島咲 豊原功補 六角精児 徳井優 モロ師岡 山田玲奈 梶原しげる 林真理子 田中実 浅田美代子 |
配給 | 大風 |
制作国 | 日本(2007) |
上映時間 | 106分 |
動画配信で映画を観よう! [PR]
ユーザーレビュー
総合評価:5点★★★★★、3件の投稿があります。
P.N.「水口栄一」さんからの投稿
- 評価
- ★★★★★
- 投稿日
- 2020-12-13
受験のシンデレラをまた観た。私はこの映画を観るたびに学生時代のことを思い出さずにはいられない。私は学生時代、2年近くほとんど家庭教師で明け暮れた。5軒を掛け持ちしていたのだ。だから受験についてはひじょうにこだわりがあって、やはり共感できるところが多くあるのだ。あれから何年も歳月が流れた。受験というものは人生の一部にしか過ぎないことも痛感している。けれども受験をうまく利用して人生を楽しむことも素晴らしいと思う。これは一見の価値がある作品だ。