マイ・ブルーベリー・ナイツ 作品情報
まいぶるーべりーないつ
ニューヨークの片隅で暮らすエリザベス(ノラ・ジョーンズ)の生活は、深夜のカフェで食べるブルーベリー・パイで終わるのが日課だった。カフェのオーナーであるジェレミー(ジュード・ロウ)の笑顔は、失恋したばかりの彼女の心を慰めてくれた。誰も客のいない静かな店内で、他愛のない会話を楽しむ二人。店の客とオーナーという距離感が縮まっていくなか、エリザベスはニューヨークから旅立った。不要になった鍵をジェレミーに託して。失恋から57日後、エリザベスはメンフィスにいた。そこで出会ったのは、別れた妻への思いを断ち切れずにアルコール中毒になった警官のアーニー(ディヴィッド・ストラザーン)と、その妻スー・リン(レイチェル・ワイズ)だった。愛の呪縛から逃れられない二人の葛藤を目の当たりにしたエリザベスは、いちど喪失した愛は再生しないということを学ぶ。次にエリザベスが訪れたのは、ラスベガスだった。若く美しい女ギャンブラーのレスリー(ナタリー・ポートマン)は、ポーカーの勝負で日々を過ごしていた。ある夜、負けが込んだレスリーは、自分の新車のジャガーを担保としてエリザベスに借金を申し込む。その結果、ジャガーはエリザベスのものとなるが、レスリーは渡すことを拒否する。そのクルマの持ち主は、急逝した父親だったからだ。レスリーは、父親への反抗心から抜け出せない悲しい女性だった。自身の旅の終わりを感じたエリザベスは、ジェレミー宛にポストカードを送る。そこには、「あなたのブルーベリー・パイは世界一おいしい」とだけ綴られていた。閉店間際のジェレミーのカフェに、ひとりの客が現れる。半年もの放浪を終えたエリザベスを、ブルーベリー・パイでもてなすジェレミー。そして二人は、はじめてのキスを交わす。エリザベスの旅は終わった。そのキスは、甘くて酸っぱいブルーベリーの味がした。
「マイ・ブルーベリー・ナイツ」の解説
都市で出会って心を通いあわせた男女が結ばれるまでの気持ちの変遷を描くラブ・ロードムービー。主演は本作が映画デビュー作となるシンガーのノラ・ジョーンズ。共演に「コールド マウンテン」のジュード・ロウ、「スター・ウォーズ」シリーズのナタリー・ポートマンら。監督は、「2046」のウォン・カーウァイ。
公開日・キャスト、その他基本情報
公開日 | 2008年3月22日 |
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キャスト |
監督:ウォン・カーウァイ
出演:ノラ・ジョーンズ ジュード・ロウ デイヴィッド・ストラザーン レイチェル・ワイズ ナタリー・ポートマン |
配給 | アスミック・エース |
制作国 | フランス 香港(2007) |
上映時間 | 95分 |
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ユーザーレビュー
総合評価:3.72点★★★☆☆、18件の投稿があります。
P.N.「PineWood」さんからの投稿
- 評価
- ★★★★★
- 投稿日
- 2017-07-22
ノラ・ジョーンズの歌が繋ぐ其々の愛のオムニバス映画(*μ_μ)♪名画座で<恋する惑星><天使の涙>とウオン-カーウエイ監督特集でサウンドと映像に酔った事があった。本編は「ごはん映画祭」でも上映されてポスターに惹かれて観た。其のポップな映像美はとてもファショナブル!唇のアップやスローモーションのシーンでは、フレンチ-シネマ<マミー>とも共通するセンスがあったね♪レイチェル-ワイズとナタリー-ポートマンの役も印象的…