ノーカントリー 感想・レビュー 19件

のーかんとりー

総合評価4.42点、「ノーカントリー」を見た方の感想・レビュー情報です。投稿はこちらから受け付けております。

P.N.「オーウェン」さんからの投稿

評価
★★★★★
投稿日
2024-05-14

人間の可笑しさや哀しさを描き続ける、異才ジョエル・コーエン&イーサン・コーエンの兄弟監督は、独特の視野から、病める現代のアメリカをいつも浮き彫りにする。
そして、これは、「悪」の映画だ。

原作は、アメリカ現代文学を代表する作家コーマック・マッカーシーの「血と暴力の国」で、この作品に登場する殺し屋を「純粋悪」と呼んでいる。

「悪」は「悪」でも、恨みとか強欲といった理由を伴わない「悪」があって、それをこのように言っているのだ。

この作品の中の人物たちの死は、すべて「純粋悪」による不慮の、誠に不条理な死として描かれる。

殺し屋を演じる、スペインの名優ハビエル・バルデムが一人異彩を放っている。 コインの裏と表で殺しを決め、残虐でいて礼儀正しい振る舞いが、何とも不気味だ。 エアガンのような酸素ボンベを携えて、次から次へと殺人を重ね、無表情に、冷徹に歩く姿にはただならぬ存在感がある。 悪なのか、神なのか。 彼は、これでアカデミー賞の助演男優賞を受賞した。 これはもう、文句なしに納得である。 三者三様の追跡、逃走劇は、人間の無力、愚かさ、不抵抗の運命を残酷に描き出していて、静寂の中に異様なまでの緊迫感を漂わせている。

P.N.「雪風」さんからの投稿

評価
★★★☆☆
投稿日
2024-03-28

テレビでこの作品を紹介してたので観ました。思ったより面白かった。アントン・シガーが不気味で恐すぎ、交通事故にあって腕の骨が突き出ても歩いて去っていく。まさに最凶です。

P.N.「pinewood」さんからの投稿

評価
★★★★★
投稿日
2022-12-22

勧善懲悪で最強最悪の悪を退治する西部劇とは違って,悪の不条理・不確実な論理が罷り通るリバイアサンの如き怪物が象徴するモノは何か?謎が謎を呼び賛否両論映画の醍醐味

P.N.「にゃりねこ」さんからの投稿

評価
★★★★★
投稿日
2010-09-13

ヘタなホラーよりずっと怖かった。追われる側になった感覚でビビりまくって見ました。人生の悲哀・無情感…哲学の様でした。「人は失ったものを取り戻そうとして、更に失う」ハッとしました。今後の人生で幾度か反芻する言葉となりそうです。

P.N.「MIDDLE MAX」さんからの投稿

評価
★★★★★
投稿日
2009-05-27

これは何と言う映画だろう!淡々とアメリカの南部町を転々とする追跡劇だけの展開で、乾いて暗いシーンしかないのに、忘れられない。人生の無常さ、理不尽さが強烈に訴えかけてくる。哲学的ですらある。私が観た過去の映画でも、こんなに追跡される恐ろしさを描いたものはない。本当にシガーは怖いキャラだ。

P.N.「真MEN」さんからの投稿

評価
★★★★★
投稿日
2009-04-21

もはや誰も手がつけられない凶悪犯。そんな凶悪犯も交通事故にあう。しかし、それでも平然としている凶悪犯はまさに、「神」、邪神。そして、凶悪犯を追う警察官もついに、挫折してしまう。今の世の中、こんな凶悪犯がいるかもしれない。実にリアルな映画。凄い!

P.N.「アルト」さんからの投稿

評価
★★★★★
投稿日
2008-09-17

素晴らしいの一言です。

エンターテイメントとしても素晴らしい。

何度も見たい。

P.N.「サブロー」さんからの投稿

評価
☆☆☆☆
投稿日
2008-08-30

つまらなーいこれって2あるのかな?何で犯人にげるんだ?
逃がしちゃダメじゃん
先を想像するとまた何処かの町で大量殺人やるかもしれない。これじゃ例え殺しを犯しても頭使って要領よくやれば大丈夫って悪を自慢するみたいで最悪…正義のかけらもない普通こういう映画は結局悪は栄えないと言うのが最期のメッセージだし
まぁそこそこ楽しめたから☆ということで…

P.N.「しほみんたかみん」さんからの投稿

評価
★★★☆☆
投稿日
2008-05-28

一筋縄ではいかない男が三人、西部劇の様な雰囲気が漂ってました。
明日に向かって撃てをチラっと思ってしまう、執念深い追っ手(キャラ濃厚)
シガーのラストシーン、自転車に目をやった後、逃走映画のダーティーメリークレイジーラリーがふとよぎりました。そして……新たな逃走映画の誕生でした
保安官のラストの語りで全てをまとめるのは厳しい

P.N.「片結び」さんからの投稿

評価
★★★★★
投稿日
2008-05-14

皆さん書いていらっしゃいますが、なんと言ってもシガー!凶器といい、行動の動機付けといい、理解できない事の恐怖をこれでもかと味じわいました。下手なホラーものより怖かったです。
ラストの衝撃的なシーンで、すっかり放心状態のところに、保安官が見た夢の話が静かに染み入りました。あれがなかったら、本当に救われない思いです。

P.N.「ねろ」さんからの投稿

評価
★★★★★
投稿日
2008-05-04

最高。ポスターの冠がアカデミー賞最多ノミネートてあったから、例年の出来レースと違い脚本家協会のストで決まっていなかったからか、あくまで候補として他地域より1ヶ月以上遅れて群馬でも公開された。期待していなかったけど素晴らしい作品でした。うん映画史に名を残す作品てキャッチ。確かに残したね作品賞で。

P.N.「L?K?O」さんからの投稿

評価
★★★★★
投稿日
2008-04-09

もはやハビエル・バルデム1人舞台..コーエンのお二人もヤラレまくったのでしょうзいつもは途中で寝る親父も珍しく最後までハマッテますた★むしろ「no country for old men」ソノ心は親父の世代にこそ伝わるのかな、と。近年の板尾の笑い的な絶妙なタイミングゥ!!の数々に真の映画人のサムライ魂を観たって気分で劇場を後にしました♪しっかしヤケに犬が死ぬなぁ..南部きょわい(汗)

P.N.「nekozamurai」さんからの投稿

評価
★★★★★
投稿日
2008-03-29

この作品がアメリカ国内で評価された事を評価したい
見所はディテール・後半からラストのセリフ一つ一つ
秀作

P.N.「タコス」さんからの投稿

評価
★★★★★
投稿日
2008-03-28

今のアメリカを縮図したような、圧倒的な絶望感に呆然としました。あの兄弟らしい作品でした。現実はヒーローでも死ぬ時には簡単に死ぬし、ヒールでも生き残る人は生き残ると、今までの信じる者は救われるような昔のアメリカ人が考える慈悲深い宗教感覚はここにはないよ…と題名が物語っているんですね。しかしこの作品がアカデミー賞を取るアメリカは懐が深いのか…病んでいるのか…でも面白い。

P.N.「Tee」さんからの投稿

評価
★★★★
投稿日
2008-03-22

全体的に良くできてるなぁーっと思いましたァ
シガー(殺し屋)怖すぎます!妙な髪型に顔、喋り方、声そしてあの銃・・・   恐ろしいです                  人を殺しすぎっ

P.N.「Riuji」さんからの投稿

評価
★★★★★
投稿日
2008-03-21

映像を観て想像力を働かせる。決して表現不足というわけではない絶妙なバランスが、この映画にはありました。ただ淡々と男達の行動を映し出し、映像で語りかけてくる。はっきりとした「答え」がなくてもよく、ただそこに全て詰め込まれた「表現」を、ボク達は泣いたり笑ったり怖がったりする事で「解釈」する。この映画に限った事では無いけれど、目に見えるのにカタチのないものの力というのがここにはあるのだなと。

P.N.「高一」さんからの投稿

評価
★★★★
投稿日
2008-03-16

この映画は、善の道を生きる者、悪の道を生きる者とその中間を生きる者の姿を通して生きることの意味を問う作品だと思う。
「死」とは誰にでもいつか必ず訪れるものであり、
「死」に対しては、どんな人間でも平等である。
そういったメッセージが、主人公が銃激戦で負傷した時、彼を銃激した殺し屋が交通事故で負傷した時、助けた別々の人々が彼らに同じ言葉をかけた所に込められていたと思う。

P.N.「Hi-Fi」さんからの投稿

評価
★★★★
投稿日
2008-03-09

ある種 ヒトはあやめなくとも残酷なのは たくさんいるけどね ただ傍観している者とか にわかに悪になる奴
この映画は そういう意味ではベタな話ですが興味は あります

P.N.「コーエン」さんからの投稿

評価
★★★★★
投稿日
2008-02-28

「ファーゴ」で人間の醜さを独自のモチーフで描いたコーエン兄弟、今度はどういうふうに人間を描くのか、今から見るのが楽しみ。
期待度星5つ

最終更新日:2024-05-24 16:00:02

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