P.N.「オーウェン」さんからの投稿
- 評価
- ★★★★★
- 投稿日
- 2024-02-20
この映画「アメリカを売った男」は、アメリカで実際に起こったロバート・ハンセンによるスパイ事件を基にしている。
謎の多いこの作品だが、そんな謎解きが目的ではない、ハンセンとオニールとのわずか2ヶ月のやり取りが非常に重要で、この映画の出来を良くしていると思う。
ともかく、ハンセンを地味ながら(地味だからこそ20年以上もスパイ活動ができたのかもしれないが-----)、クリス・クーパーが見事なまでに好演していると思う。
そして、そんなすごいスパイが、あんな若造訓練捜査官だけは、なぜか最後まで信用し、結局それが逮捕に繋がってしまうという悲しさ。
オニールも言いようのない複雑な気持ちだったことを、良く演じていたと思う。
派手さはないものの、結構見ごたえのある佳作だ。