アメリカを売った男 作品情報

あめりかをうったおとこ

野心あふれる若きFBI訓練捜査官オニール(ライアン・フィリップ)は、上司のバロウズ(ローラ・リニー)に呼び出され、FBIでナンバーワンと謳われるロバート・ハンセン特別捜査官(クリス・クーパー)と共に新設される情報管理部で仕事をするよう指令を受ける。しかし、オニールにはもう1つの重大な任務が言い渡される。その任務とは「ロバート・ハンセンをマークせよ」というものだった。ハンセンの行動を逐一報告するよう言われたものの、ハンセンには怪しいところがない。自分の仕事に疑問を感じたオニールは、バロウズにその任務の目的を問い詰め、ハンセンが20年以上に渡りロシア圏にアメリカの国家機密を漏らしているという衝撃の事実を知らされる。FBIはオニールに、ハンセンからの信頼を得て真実を引き出すことを期待しているのだ。思いがけない昇進の本当の理由を知ったオニールは、苦悩しながらもその任務を遂行する決意を固める。知的な捜査官としての姿しか見せないハンセンに、徐々に近づこうとするオニール。ハンセンは次第にオニールを認めるようになり、お互いの家族を紹介しあうほどの仲になっていく。オニールはハンセンが部屋を離れている隙をねらって彼の近辺を探りはじめる。しかし、長年に渡りFBIという巨大な組織で捜査官をつとめるハンセンが、そんなオニールの不穏な動きを見逃すはずがなかった……。

「アメリカを売った男」の解説

「米国史上最大の情報災害」といわれた大事件の犯人、ロバート・ハンセンが逮捕されるまでの2ヵ月間を克明に描いたクライム・サスペンス。監督は「ニュースの天才」のビリー・レイ。出演は、「アダプテーション」のオスカー俳優、クリス・クーパー、「父親たちの星条旗」の若手実力派俳優、ライアン・フィリップ。

公開日・キャスト、その他基本情報

公開日 2008年3月8日
キャスト 監督ビリー・レイ
出演クリス・クーパー ライアン・フィリップ ローラ・リニー デニス・ヘイスバート キャロリーヌ・ダヴェルナス キャスリーン・クインラン
配給 プレシディオ
制作国 アメリカ(2007)
上映時間 110分

ユーザーレビュー

総合評価:5点★★★★★、2件の投稿があります。

P.N.「オーウェン」さんからの投稿

評価
★★★★★
投稿日
2024-02-20

この映画「アメリカを売った男」は、アメリカで実際に起こったロバート・ハンセンによるスパイ事件を基にしている。

謎の多いこの作品だが、そんな謎解きが目的ではない、ハンセンとオニールとのわずか2ヶ月のやり取りが非常に重要で、この映画の出来を良くしていると思う。

ともかく、ハンセンを地味ながら(地味だからこそ20年以上もスパイ活動ができたのかもしれないが-----)、クリス・クーパーが見事なまでに好演していると思う。

そして、そんなすごいスパイが、あんな若造訓練捜査官だけは、なぜか最後まで信用し、結局それが逮捕に繋がってしまうという悲しさ。

オニールも言いようのない複雑な気持ちだったことを、良く演じていたと思う。
派手さはないものの、結構見ごたえのある佳作だ。

最終更新日:2024-03-01 16:00:02

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