マリア・カラス 最後の恋 作品情報
まりあからすさいごのこい
オペラ歌手マリア・カラス(ルイザ・ラニエリ)はオーディションに行くも、その太った容姿のため、審査員から冷遇される。しかし実業家ティッタ・メネギーニ(アウグスト・ズッキ)は、彼女の歌にとてつもない才能を見出していた。歳の離れた2人は結婚し、メネギーニはマネージャーとしてカラスをコントロールし始める。カラスも有名になるため減量し、メネギーニに従った。カラスはオペラ歌手として頂点を極めるが、次第に精神の安定を失っていた。しかしメネギーニはそれに気づかず、2人の溝は深まっていった。一方、世界一の富豪アリストテレス・オナシス(ジェラール・ダルモン)には妻と2人の子供がいた。しかし世界一の歌姫を我が物にするべく、所有する豪華ヨットのクルージングにカラスを招待する。贅を尽くした船内や、ウィンストン・チャーチル夫妻をはじめとする名士たちのゲストに圧倒されるカラス。さらにオナシスが自分同様、貧しかった過去を持つギリシャ人であることにシンパシーを感じ、彼の情熱的な求愛に激しく心を動かされる。夫との関係が崩れることに不安を感じながらも、カラスはオナシスの元に行く決意をする。歌も名声も投げ出す覚悟の彼女に対し、オナシスは離婚に慎重だった。カラスは妊娠し、幸福な日々をすごす。しかし帝王切開の末、死産だった。カラスは心の隙間を埋めるべくオナシスとの関係にのめりこみ、歌手を引退する。しかし人前で喝采を浴びる彼女にしか興味のないオナシスは、再び舞台に上がるよう説得する。それを受けたカラスは復帰するが、以前のような精彩はなかった。そのころオナシスは、アメリカ大統領の未亡人ジャクリーン・ケネディに夢中になっていた。そして手の平を返したように、カラスに冷たい態度をとるようになる。ついにカラスは新聞で彼らの結婚を知り、9年に及ぶ愛人関係を解消する決意を固めるのだった。
「マリア・カラス 最後の恋」の解説
20世紀を代表するオペラ歌手マリア・カラスの生涯を、オペラの名曲と、2人の男との愛憎を通して描く。監督は「ガンモール おかしなギャングと可愛い女」のジョルジョ・カピターニ。出演は、「愛の神、エロス」のルイザ・ラニエリ、「ベティ・ブルー」のジェラール・ダルモン。
公開日・キャスト、その他基本情報
公開日 | 2008年1月26日 |
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キャスト |
監督:ジョルジョ・カピターニ
出演:ルイザ・ラニエリ ジェラール・ダーモン アウグスト・ズッキ ガブリエレ・フェルゼッティ フランソワ・マルトゥレ シドニー・ローム アンナ・ヴァッレ |
配給 | ヘキサゴン・ピクチャーズ=シナジー |
制作国 | イタリア(2005) |
上映時間 | 117分 |
ユーザーレビュー
総合評価:1点★☆☆☆☆、1件の投稿があります。
P.N.「ミスチーフジョーンズ」さんからの投稿
- 評価
- ★☆☆☆☆
- 投稿日
- 2008-02-16
今時、昼メロでも、ここまで質の悪い恋愛物はない。視覚的に受けそうなシーンはあっても、肝心の内面描写は適当。辛うじてオナシス夫人だけが苦悩の演技をしている。歌唱シーンはさらに致命的。リップシンクが下手なのは歌を後から入れたからかもしれないが、口パク明白な演技しかしていないため感動すべき所で白けた。予備知識がなければ展開について行けず、あれば展開に背を向けたくなる。どういう客層を狙ったのか甚だ疑問だ。