鳳凰 わが愛 作品情報
ほうおうわがあい
1920年代、中国。恋人を助けるために些細な諍いからあやまって怪我を負わせ、懲役15年の刑に処せられたリュウ・ラン(中井貴一)は、服役中、辱められた恋人の死を知る。愛する人と生きる希望を失ったリュウ・ランは、恋人を死へと向かわせ、自分を刑務所へと追いやった男への復讐を誓う。ある日、リュウ・ランは、男女混合の懲罰の場で、暴力に耐えられず夫を殺してしまった女囚ホン(ミャオ・プゥ)と出会う。夫の子供を妊娠していたことで死刑を免れた彼女も、飛び降り事件を起こすほど絶望の淵にいた。境遇が似ていた二人は、懲罰の作業を共に行う日々の中で、心と心を近づけていく。直接言葉を交わすことのできない刑務所の中で、リュウ・ランはホンのために鳳凰を彫り、愛を伝える。囚人仲間のリアン(グォ・タォ)は、少しでも二人の距離が近くなるように手を尽くす。希望を失って日々を送る囚人にとって、二人の恋が奇跡に思えた。囚人仲間にもちかけられ脱獄を図るリュウ・ランだったが、涙をためて止めるホンの姿を見て、真に、そして永遠に一緒になるために、最後まで罪を償うことを決意する。1931年、満州事変が起こり、リュウ・ランたちの刑務所も日本人の配下となった。リュウ・ランは、自分が日本語を話せない中国残留孤児であることの思いを強くする。そして、日中戦争へとつながる激動の時代に翻弄されながらも、愛を深めていた二人がお互いの想いを確認できた矢先、男女分離収監が決定、女囚は別の刑務所に搬送されることになる。突然の別れに悲しみを抑えきれない二人。ホンは、リュウ・ランが出所する日を待っている、と叫びながら去る。1945年、終戦。月日が流れ、リュウ・ランには恩赦がで、ホンは地震で崩壊した刑務所の唯一の生存者として、共に出所していた。しかし、互いを探し出す手がかりは乏しかった。三十年もの月日を経ても変わることのなかった愛の果てに待ち受けていたものは……。
「鳳凰 わが愛」の解説
激動の時代の中国、刑務所で出会った男女の三十年に渡る数奇な運命を描く、壮大な愛の物語。監督は「菊花茶」のジヌ・チェヌ。「亡国のイージス」の中井貴一が主演のほか、プロデューサーも務めている。ほか、「私に栄誉を」のミャオ・プゥ、「活きる」のグォ・タォらが出演。日中友好35周年記念作品。
公開日・キャスト、その他基本情報
公開日 | 2007年11月3日 |
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キャスト |
監督:ジヌ・チェヌ
出演:中井貴一 苗圃 郭濤 孫青青 余皚磊 |
配給 | 角川映画 |
制作国 | 日本 中国(2007) |
上映時間 | 121分 |
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