ハダカの城 西宮冷蔵・水谷洋一 作品情報
はだかのしろにしのみやれいぞうみずたによういち
2003年冬。大阪梅田の曾根崎陸橋に、ひとりの男が書籍販売の露天を開いていた。背後には“まけへんで!!西宮冷蔵”と書かれた幟が揺れている…。男の名は水谷洋一。2002年1月23日、朝日・毎日の両新聞が第1面トップで雪印食品・牛肉偽装詐欺事件を掲載した。国のBSE(狂牛病)対策による国産牛肉買い取り制度を悪用し、輸入牛肉を国産と偽装して詰め替えていた事件である。この事件で雪印の詐欺行為を告発したのが、西宮市にある倉庫会社「西宮冷蔵」社長の水谷洋一であった。告発から3ヶ月後、雪印食品は解体。その後、西宮冷蔵も偽装詰め替え作業時に在庫証明書を改ざんしたとして、監督官庁である国土交通省から営業停止処分を受ける。西宮冷蔵の取引先は相次いで撤退、2003年5月には、電気代滞納により倉庫送電が停止された。水谷は会社再建を目指し、告発の経緯を記した書籍を自らの手で販売する。そこでわずかな生活費を稼ぎながら、再建支援のカンパを募っていたのだ。水谷は電気の通じない空っぽの倉庫で息子、娘と暮らしている。懐中電灯の明かりの中、水谷が一本の短い電話からこの告発に踏みきった経緯を語る。その後、息子の甲太郎とともに会社再建に向けて動きだすが妨害に遭い、再び陸橋に舞い戻る。しかし、水谷はまだ諦めていなかった。支援者に頭を下げながらカンパを呼びかける。やがて、全国からも再建を強く望む声が寄せられ、その支援金を元に2004年4月、ようやく営業を再開する。そこには、フォークリフトを巧みに操る水谷の姿があった。
「ハダカの城 西宮冷蔵・水谷洋一」の解説
雪印食品の牛肉偽装を告発し、営業停止処分を受けながらも自社再建を目指す水谷洋一の姿を追ったドキュメンタリー。監督・撮影・編集は『シアター・ギミック:Final KOMA Cinema』の柴田誠。
公開日・キャスト、その他基本情報
公開日 | 2007年10月27日 |
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キャスト |
監督:柴田誠
出演:水谷洋一 水谷甲太郎 |
配給 | Nui企画 |
制作国 | 日本(2007) |
上映時間 | 108分 |
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