水になった村 作品情報
みずになったむら
1957年、岐阜県徳山村にダム建設の話が持ち上がった。近隣の街につくられた移転地への引っ越しが進む中、村が沈んでしまうまでできる限り暮らし続けたいと、街から戻って来る老人たちがいた。写真家の大西暢夫が初めて村を訪ねたのは15年前のこと。誰もいないと思っていた集落に家があることに驚き、ジジババたちの暮らしに魅せられ、以来たびたび村を訪れることになった。村には季節ごとに土地で採れるものを大切にする、暮らしの知恵や技があった。食卓にはいつも食べきれないほど大盛りのごはんが並び、山はジジババたちの笑い声に満ちていた。1995年12月23日。徳田じょさんの家が取り壊された。明日から街で暮らすしかない。「お父さんはきっと天から見とるな。ありがとう兄ちゃん! 今までありがとう」兄ちゃんと呼ばれる大西は、こんなに悲しいじょさんを見たことがなかった。2006年秋、いよいよ工事が終わり、水がたまり始めた。もう村に帰ることはできない。じょさんは今、大西を「どこかの優しい人」だと思っているが、徳山村の家のことは忘れていない。そして、まだあの村に家が建っていると信じている……。ジジババたちの変わりゆく暮らしに寄り添った15年間の記録である。
「水になった村」の解説
ダム建設のために水没した徳山村の村民たちを追ったドキュメンタリー。写真家の大西暢夫が15年の歳月をかけて撮り続けたものとは? 企画・製作は「アレクセイと泉」で第52回ベルリン国際映画祭ベルリナー新聞賞及び国際シネクラブ賞を受賞した本橋成一。
公開日・キャスト、その他基本情報
公開日 | 2007年8月4日 |
---|---|
キャスト | 監督:大西暢夫 |
配給 | サスナフィルム/ポレポレ東中野 |
制作国 | 日本(2007) |
上映時間 | 92分 |
ユーザーレビュー
レビューの投稿はまだありません。
「水になった村」を見た感想など、レビュー投稿を受け付けております。あなたの映画レビューをお待ちしております。