線路と娼婦とサッカーボール 作品情報
せんろとしょうふとさっかーぼーる
グアテマラ・シティの一画、線路(リネア)と呼ばれる地域で働く娼婦たちは、2ドル半という安い報酬で仕事をするが、ヒモなしで働けることを誇りに思っている。そんな娼婦たちが「ラ・リネア・オールスターズ」を結成してサッカーをはじめる。差別に抗議する要望書の書名を集めながら、トレーニングに汗を流す日々。そんな折、グアテマラ・アマチュア・サッカー協会に加入した「リネア」が初試合を迎える。テレビ局の取材が来ている中、女子高校生相手のチームに奮闘するも、初戦は黒星。その上、試合相手が娼婦のチームだと判った相手チームの保護者たちが、サッカー協会に抗議をする。人権を求めて立ち上がったサッカーチームだったが、結局大会からは排除されることになってしまった。「リネア」はサッカー協会に異議を申し立て、新聞記者たちには「宣誓書」を配布し、「汗でエイズがうつる」との偏見に抗議をする。マスコミが新聞やネットで「リネア」の活動を報道すると、反響は意外なところからやってきた。次の試合相手も決まり、スペインのラジオ局から「試合に来ないか」とオファーがかかり、「グアテマラ・トラベルズ・ネット」の社長という強力なスポンサーも現れ、「リネア」は再び走り出す。社長がチャーターしたバスで、試合ツアーに出かける一行。幾試合をこなしても未勝利でありながら、一方で差別問題への関心も高まっていることを、テレビは伝える。苦しみながらの初勝利を飾った「リネア」がツアーを終えて街に戻ると、新たな試合の申し込みが舞い込む。「リアネ」に影響を受けた隣国エルサルバドルの娼婦たちがサッカーチームを結成したというのだ。ところが、娼婦が国を代表して戦うことに、大勢の団体から反対の声があり、スポンサーも渡航費用を出せずにいた。「リネア」のメンバーたちは慈善くじや衣装を売り、資金を集め、国境を越えていく。
「線路と娼婦とサッカーボール」の解説
中米、グアテマラの貧民街の娼婦たちが、差別をはじめとした社会問題を提起すべくサッカーチームを結成。グアテマラの社会と共に、彼女たちの生きる姿を描き出すドキュメンタリー。監督はトラベルライターとして世界各地を訪れた経験を持つチェマ・ロドリゲス。本作は第56回ベルリン映画祭観客賞を受賞した。
公開日・キャスト、その他基本情報
公開日 | 2007年12月22日 |
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キャスト |
監督:チェマ・ロドリゲス
出演:バレリア メルシー ビルマ マリナ カロル キンバリー キム チーナ |
配給 | アニープラネット |
制作国 | スペイン(2006) |
上映時間 | 90分 |
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