P.N.「オーウェン」さんからの投稿
- 評価
- なし
- 投稿日
- 2024-07-13
1996年にサウジアラビアで実際に発生した爆破事件をヒントにしたというものの、映画の設定は、アメリカでの3.11同時多発テロ以降の国際情勢を踏まえた上での展開となっているのは明らかだ。
アメリカなど西側諸国とイスラム世界との対立というデリケートな問題を、エンターテインメントのモチーフにしてしまうところに、アメリカ映画界のしたたかさを感じざるを得ない。
きんぐだむみえざるてき
総合評価3.5点、「キングダム 見えざる敵」を見た方の感想・レビュー情報です。投稿はこちらから受け付けております。
1996年にサウジアラビアで実際に発生した爆破事件をヒントにしたというものの、映画の設定は、アメリカでの3.11同時多発テロ以降の国際情勢を踏まえた上での展開となっているのは明らかだ。
アメリカなど西側諸国とイスラム世界との対立というデリケートな問題を、エンターテインメントのモチーフにしてしまうところに、アメリカ映画界のしたたかさを感じざるを得ない。
ただ、現地の国家警察に徹底的に監視され、活動を規制されたFBIチームの捜査は一向に進まなかった。
そこで、業を煮やしたフルーリーは、王子に直接訴えるという行動に出るのだ。
当初、対立を繰り返した国家警察のガージー大佐とも次第に共鳴し、テロ組織の深部へと迫っていくのだった--------。
主人公のFBI捜査官、現地警察の大佐、そしてテロ首謀者のいずれの背後にも、家族、特に子供の存在を描き込んだところが、この映画のミソだと思います。
アメリカ映画らしい発想といえばそれまでだが、信仰や立場が違う人々の間に、共通項を示したところに工夫が見られると思います。
イスラム過激派によるテロを題材にしたアメリカ映画「キングダム/見えざる敵」は、国際情勢に向き合う社会派映画というよりは、衝撃と緊迫感あふれるアクションシーンで見せる娯楽作品に仕上げていると思います。
サウジアラビアの外国人居住地区で、銃の乱射と大規模な自爆テロ事件が発生し、現地に駐在していたFBI捜査員も巻き込まれてしまった。
ワシントンでこの悲報を聞いた上司のフルーリー(ジェイミー・フォックス)は、現地捜査を願い出るが、司法長官の政治的判断で退けられてしまう。
テロ組織への資金流出をネタに、駐米サウジアラビア大使と取引したフルーリーは、5日間の捜査の許可を得て、3人の部下を連れて現地へ乗り込んだ。
銃撃シーン、カーチェイスの臨場感はずば抜けて上手い。最初の爆破シーンからサウジの歴史を語るまでの流れは素晴らしいが、その後の展開が強引で、本来はどんな外交が行われるのか現実世界へと非常に興味を引っ張る構成と感じる
“恋空”を観に映画館へ。しかし日曜日のレイトで満席。時間が合うのは“キン~”だけ・・・!ジェイミー・フォックスの作品はほとんど観ているので、時期は外したが観る事に。
このように、あまり期待をしないと好結果に繋がる事はみなさんよくある話で、いや~よかったですね!
テロ題材の映画は最近多いですか、お薦めの1本です!
オープニングでサウジアラビア成立から現代までの流れを説明する部分があるんですが、そのシーンで心ワシ掴みにされました。ただ、早過ぎて全く理解できませんでしたけど。 中身ではサウジの警備隊長とジェイミーがお互いを理解しあい、捜査が進み徐々に犯人に近づいていく過程がよかったです。ラストの戦闘シーンも迫力満天でしたし、紅一点のガーナーが兵士を倒す時のえげつない攻撃に笑ってしまいました。
殺られたらやり返すというアメリカ人のエゴ的な風潮さがリアルに描かれてた気がしてテロという暴力を暴力で解決するのはあまりにも幼稚なんじゃないのと思っちゃいました(`ヘ´)
打ち合いが恐かった!