ルーツ・タイム 作品情報
るーつたいむ
7月23日、ハイレ・セラシエ生誕の日。いつもの様にバブー(ルウェリン・サムダ)とジャー・ブル(ウールトン・ハリスン)は、カラフルなおんぼろ車の移動式レコードショップでジャマイカの郊外を回っていた。ラジオからは人気DJファーマー・ルーツ(ルイス・クリストル)の番組『バビロン脱出』。ファーマー・ルーツは言う。「今日は特別な日だ。ラスタならわかるだろ。ラスタマンはひとり残らず互いに結束せよ。今時は熟し、我々は自由だ。ルーツへと向かうのだ。アフリカへ」バナナを一房、ギネップ一箱、グレープフルーツ2ダースをたいらげ、下痢ばかりしているバブーと、「猫を食った」「ピーター・トッシュん家に吸血コウモリが出た」と、本当か嘘かわからない話ばかりするジャー・ブル。子供やロバに行く手をはばまれたりしながらも、移動レコードショップはゆるゆると進む。「さあLP買いに来な。ラスタの移動レコードショップだよ。ジャマイカで一番のやつあるよ」そんな時、ラジオで話しているはずのファーマー・ルーツがヒッチハイクしているところに遭遇する。彼のガールフレンドの具合が悪くなったため、番組を他の人に託して病院に行きたいのだと言う。ラスタファリアンの主義にのっとって西洋医学を信じないジャー・ブルとバブーは、「人工の薬を使うバビロンの医者」ではなく、彼らをボンゴ・ヒューと呼ばれる薬草医のところに連れて行くべきだと思い込む。嫌がるファーマー・ルーツを乗せボンゴ・ヒューを探す二人。しかし、そこへ着くまでの道のりは思ってもいなかったほど困難で、「案内してやる」と、ニワトリと豚を連れた農夫(ロバート・ジャレット)を乗せるハメになるも、何時間もかけて辿り着いたらお目当てのボンゴ・ヒューは人違い。迷いながら、さらにジャマイカの奥地へ、ボンゴ・ヒューを求めて車は走る。あたりはすっかり夜になり、やっと、ボンゴ・ヒューの元へ辿り着く……。
「ルーツ・タイム」の解説
ジャマイカのラスタのルーツを探り、古き良きジャマイカのヴァイブスを伝えるロード・ムービー。主人公のひとり、ジャー・ブル役のウールトン・ハリスン(2005年に他界)はオーガスタス・パブロのプロダクションで活躍したベテランDJ。また、アルバム『グローネイションズ』で世界的に有名なミスティク・リヴィレーションズ・オブ・ラスタファーライも出演している。
公開日・キャスト、その他基本情報
公開日 | 2007年9月1日 |
---|---|
キャスト |
監督:シルヴェストレ・ハコビ
出演:ルウェリン・サムダ ウールトン・ハリスン ルイス・クリスティ ブレンダ・フィンレイスン アイ・ラス・アムナ・アイ ロバート・ジャレット |
配給 | アップリンク |
制作国 | ジャマイカ アルゼンチン(2006) |
上映時間 | 77分 |
ユーザーレビュー
レビューの投稿はまだありません。
「ルーツ・タイム」を見た感想など、レビュー投稿を受け付けております。あなたの映画レビューをお待ちしております。