約束の旅路 作品情報
やくそくのたびじ
エチオピアの山中にファラシャと呼ばれるユダヤの民が古代より暮していた。彼らは太古の昔から、聖地エルサレムへの帰還を夢みていた。そして1984年、イスラエル情報機関モサドによって、エチオピアのユダヤ人だけを救出しイスラエルへ移送する、という「モーセ作戦」が実行される。1984年、スーダンの難民キャンプにある母子がいた。母親(マスキィ・シュリブゥ・シーバン)は、エチオピア系のユダヤ人だけがイスラエルに脱出できることを知る。2人はキリスト教徒だったが、母は9歳の息子(モシェ・アガザイ)をユダヤ人と偽り、イスラエルへの飛行機に乗せた。イスラエル。少年は偽りの母ハナ(ミミ・アボネッシュ・カバダァ)の助けで入国が許され、シュロモという名をもらう。しかし、ハナはまもなく病に倒れ、シュロモを残して逝ってしまう。シュロモは、ヤエル(ヤエル・アベカシス)とヨラム(ロシュディ・ゼム)夫婦の養子となる。差別に対するファラシャの抗議運動がテレビで報道された。シュロモはそこで知った宗教指導者のケス・アムーラ(イツァーク・エドガー)に会いに行く。時は数年後、シュロモはテレビでアフリカの干ばつを知る。実の母を捜しにアフリカに行きたいとケスに訴えるシュロモ。真実を隠して生きることに苛立ち、荒れるシュロモはケスに告白した。「僕はユダヤ人じゃない」。ケスは言った。お前の母は、お前を愛すればこそ、ここへ送ったのだと。やがて、シュロモは自分の道を見つけだした。パリに行って勉強し、医師になることを決意したのだ。1993年、シュロモ(シラク・M・サバハ)はパリで卒業証書を受け取り、帰国しようとするが、ケスに止められる。ユダヤ人と偽ったエチオピア人が訴えられ、大問題になっていると。。養母のヤエルはずっと彼を待っていたサラとの結婚をシュロモに勧める。ケスは真実をサラに告げるよう促すが、シュロモはためらっていた……。
「約束の旅路」の解説
エチオピアのユダヤ人をイスラエルに移送した「モーセ作戦」の知られざる史実から生まれた一大叙事詩である。出演は、「カドッシュ」のヤエル・アベカシスと「Indigenes」でカンヌ映画祭最優秀男優賞を受賞したロシュディ・ゼム。監督はラデュ・ミヘイレアニュ。
公開日・キャスト、その他基本情報
公開日 | 2007年3月10日 |
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キャスト |
監督:ラデュ・ミヘイレアニュ
出演:ヤエル・アベカシス ロシュディ・ゼム モシェ・アガザイ モシェ・アベベ シラク・M・サバハ イツァーグ・エドガー ロニ・ハダー ラミ・ダノン ミミ・アボネッシュ・カバダァ マスキィ・シュリブゥ・シーバン |
配給 | カフェグルーヴ=ムヴィオラ |
制作国 | フランス(2005) |
上映時間 | 140分 |
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