チョムスキーとメディア マニュファクチャリング・コンセント 作品情報
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ロックバンド・U2のボーカル、ボノが「飽くなき反抗者」と呼ぶアメリカの言語学者、ノーム・チョムスキー。思想家、活動家。マサチューセッツ工科大学教授であり、アメリカの外交政策やグローバル資本主義を批判する発言でも知られている。“アメリカの良心”ともいえるノーム・チョムスキーがメディアの仕組みを解き明かす。「自由競争」を建前とする現代の民主主義国家におけるプロパガンダは、政府による検閲や悪意による報道の歪曲ではなく、マスメディアが持つシステムそのものによって「ごく自然に」行われている、とノーム・チョムスキーは分析する。この映画では、東ティモールとカンボジアで起きた集団虐殺の報道の比較をはじめとするチョムスキーの議論を紹介。講演やインタヴュー、さまざまな記録映像を用いながら、マスメディアがいかにして社会の支配層のメッセージを一般民衆に浸透させていく役割を果たしているかを、ユーモアと皮肉たっぷりにその仕組みを明らかにしていく。報道の現場にいる人間さえもほとんど意識することのない構造的な問題を、膨大な事例を用いて緻密に検証していくチョムスキーの分析は明快で、時代を超えて有効性を保ち続けている。大切なのは自分で考え、伝えること。ひとりひとりがメディアになれる。捏造された“世論”を疑い、他者との連帯を深める中で自分の価値観を身につけることによって、人々は知的に自衛できる、とチョムスキーは説く。変化をもたらす力は私たち自身の手にある。
「チョムスキーとメディア マニュファクチャリング・コンセント」の解説
アメリカの言語学者、ノーム・チョムスキーが、民主主義社会においてマスメディアが果たしている真の役割を豊富な事例を基に検証、その危険な実態に警鐘を鳴らすとともに、市民が本当に必要な情報に接するためにはマスメディアに頼らないオルタナティブ・メディアの存在が不可欠と説くドキュメンタリー映画。
公開日・キャスト、その他基本情報
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