拘束のドローイング9 作品情報
こうそくのどろーいんぐないん
舞台は日本。ある石油精製所で阿波踊りの隊列に先導されたタンクローリーが、伝説の捕鯨船「日新丸」の脇に停まる。タンクの液体は船上にある巨大な鋳型に流し込まれ、船が南極に向けて航行する中、“フィールド・エンブレム”の形を成してゆく。そこへ、遙かかなた別々の地から運ばれた男女ふたりの西洋の客人(マシュー・バーニー、ビョーク)が辿り着く。身を清め、毛皮の婚礼衣装をまとい、貝の柱が立つ船内の茶室に導かれた男女は、奇妙な器で茶を一服するうちに恋に落ちていく。ほのかに薫るのは、鯨から排泄される謎の物質、竜涎香(りゅうぜんこう)だ。甘美な匂りがただよう中で、突然、ふたりは激しくお互いを求め出すが、部屋は次第に水没していく。鯨の解体用ナイフを手に、恋人たちは官能的に互いの足を斬りつけ合い、やがて身体は変貌を遂げてゆく。
「拘束のドローイング9」の解説
現代美術界のカリスマ的アーティスト、マシュー・バーニーによる実験映画。捕鯨や茶道という日本の伝統文化をモチーフに、西洋の客人たちが捕鯨船の中で恋に落ちるラブストーリー。2005年夏、金沢21世紀美術館にて開催の個展でプレミア上映され、ベネチア国際映画祭でも絶賛された。主演はバーニー本人と、音楽も担当している歌手のビョーク。
公開日・キャスト、その他基本情報
公開日 | 2006年2月11日 |
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キャスト |
監督:マシュー・バーニー
出演:マシュー・バーニー ビョーク 大島宗翠 高橋慧 |
配給 | ワイズポリシー |
制作国 | アメリカ(2005) |
上映時間 | 135分 |
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