鬘 かつら 作品情報
かつら
死の病に冒されているスヒョン(チェ・ミンソ)は、化学治療で全ての髪の毛を失ってしまった。余命わずかな妹と残りの時間を過ごすために、姉のジヒョン(ユソン)は彼女を退院させ、長い黒髪の“かつら”をプレゼントする。スヒョンはその艶やかな黒髪の魅力の虜になり、何故か“かつら”を身につけている間は病気が回復したかのように生き生きとする。しかし、その美しさを手に入れてからスヒョンは黒髪の幻覚に襲われるようになる。交通事故で声を失ったジヒョンは、スヒョンが入院中に恋人のギソク(ムンス)と破局していた。ある晩、友人のギョンジュが姉妹の家を訪れ、スヒョンの“かつら”を借りていってしまう。“かつら”が無くなり、良好だった体調が嘘のように苦しみ出すスヒョン。その夜、ギョンジュは不可解な死を遂げた。そして翌朝、“かつら”は何もなかったかのようにスヒョンの元へ戻っていた。さらに“かつら”へ執着していくスヒョンは、その妖しげな美しさでギソクを誘惑するようになる。信じられない妹の豹変ぶりに、言い知れぬ恐怖を抱いていくジヒョン。やがてスヒョンが“かつら”の霊に侵されていると確信したジヒョンは、スヒョンから“かつら”を奪い取り、その黒髪をはさみで切り刻む。しかし、既に“かつら”に人格を奪われてしまったスヒョンは、黒髪を求め、再び入院させられた病院から失踪する。スヒョンを捜索するうちに、ジヒョンは全ての元凶である“かつら”を製造した店に辿り着く。そこには、その“かつら”が生まれた秘密を知るひとりの女性がいた。彼女の口から黒髪に刻まれた悲しき過去が明かされ、しかも“かつら”に宿された呪いの記憶はジヒョン自身の過去と結びついていた。
「鬘 かつら」の解説
髪を失った妹のために姉が贈った黒髪の"かつら"に呪いがかけられていた心理ホラー。監督は、2003年に短編映画「パンと牛乳(原題)」で第二回韓国映画賞で最優秀短編映画賞を受賞したウォン・シニョン。出演は「非日常的な彼女」のチェ・ミンソと、「4人の食卓」のユソン。
公開日・キャスト、その他基本情報
公開日 | 2006年8月5日 |
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キャスト |
監督:ウォン・シニョン
出演:チェ・ミンソ ユ・ソン ムンス |
配給 | ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント |
制作国 | 韓国(2005) |
上映時間 | 102分 |
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