春が来れば 作品情報
はるがくれば
主婦相手の市民講座で音楽を指導しているイ・ヒョヌ(チェ・ミンシク)。トランペッターとして交響楽団のメンバーになる夢もいつしか色あせ、酔えば親友のギョンスについ苛立ちをぶつけてしまう。かつての恋人、ヨニ(キム・ホジョン)は、他の男と結婚するというが、実は二人ともお互いに未練を残しているのだった。母親と二人暮しのヒョヌだが、ある炭鉱町の中学校で音楽指導者を募集していることを知り、心機一転、その町に向かう。中学の吹奏楽部は寂れていて、今度のコンクールで入賞しないと廃部になってしまう。次第に生徒たちと打ち解けていくヒョヌ。生徒のおばあちゃんの医療費を稼ぐためにナイトクラブで演奏したり、生徒たちと炭鉱労働者の前で演奏したり、ヒョヌは少しずつ生きているという実感を取り戻していった。そんなヒョヌのもとにヨニとギョンスがやってくる。ヨニは結婚を取りやめにしたが、ヒョヌにはそれを告げなかった。大会の日。入賞は無理だったが、力を出し切ったみんなとヒョヌの顔は笑顔で輝いていた。桜が満開のソウルに戻ったヒョヌは、ヨニに電話をかけるのだった。
「春が来れば」の解説
季節の移り変わりと共に生まれ変わっていく中年男性の姿を描いた心温まる再生の物語。主人公を演じるのは韓国を代表する名優チェ・ミンシク(「オールド・ボーイ」)。その元恋人役を演じるのは主に舞台で活躍するキム・ホジョン(「ほえる犬は噛まない」)。監督はホ・ジノ監督の助監督を務め、この作品が長編デビュー作となるリュ・ジャンハ。
公開日・キャスト、その他基本情報
公開日 | 2006年3月25日 |
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キャスト |
監督:リュ・ジャンハ
出演:チェ・ミンシク キム・ホジョン チャン・シニョン キム・ガンウ ユン・ヨジョン イ・ジェウン キム・ヨンオク チャン・ヒョンソン ヨンソク |
配給 | ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント |
制作国 | 韓国(2004) |
上映時間 | 128分 |
ユーザーレビュー
総合評価:5点★★★★★、1件の投稿があります。
P.N.「kyokosan」さんからの投稿
- 評価
- ★★★★★
- 投稿日
- 2022-10-03
チェミンシクの作品の中で、たぶんこれが一番彼らしいと思う。チェミンシクも自身たぶんこれが俺だと語っていたことがある。本当にぐっとくる作品で、作品の舞台のトゲ中学にいってみたくなる。アカデミー賞をとったミナリのユン・ヨジョンが母親役で、チェミンシクと、ユン・ヨンジュという最高の渋い俳優のやりとりが心にしみる。実はディレークターズカットされていない駅でのお別れのシーンが一番いいと思うのだけど、これは特別バージョンでしか見れない。何でこれが評価されていなく埋もれているのか分からないと思うほどしみじみと何度も見たくなる作品。たぶん公開されたときに「ブラス」との重なりで低く見られたのかなあと思うけど、筋はもっと違う。本当に必見ですよ!私の中のNo5以内の映画だと思う!