グエムル 漢江の怪物 作品情報

ぐえむるはんがんのかいぶつ

2000年。在韓米軍基地では化学物質を下水へ大量投棄していた。漢江へ流れ出す大量の化学物質。その6年後。パク・カンドゥ(ソン・ガンホ)たちパク一家は、漢江の河川敷で行楽客相手の売店を営んでいた。そこに突如、河底から巨大な怪物“グエムル”が現れ、河川敷に集う行楽客を襲った。次々に怪物の餌食にされていく人々の中に、カンドゥの娘・ヒョンソもいた。犠牲者の合同葬儀で数年ぶりに一同に会するパク一家。カンドゥとその妹・ナムジュ、弟・ナミル、老父・ヒボン。在韓米軍は“グエムル”と応戦した米軍兵士からウイルスが検出されたと発表。パク一家はグエムルを宿主としたウイルスに感染している可能性があるとされ病院に収容された。検査中のカンドゥの携帯にヒョンソから電話がかかって来る。まだ生きているのだ。しかし警察は官僚的な対応をするばかりである。パク一家は病院から脱走し独自にヒョンソ捜索を始めた。一家は下水道でグエムルに遭遇し銃で追いつめるが、逆襲されてヒボンが殺されてしまう。一家の柱である父を失い悲嘆にくれる一同。カンドゥは警察に捕まり再び病院に収容されてしまった。怪物騒ぎの解決に乗り出す在韓米軍は、漢江の周辺数十キロ内のウイルスを駆除すべく化学物質“エージェント・イエロー”を散布する計画を進行させる。ナミルとナムジュは、警察の指名手配の網をかいくぐりながらヒョンソの携帯電話の通話記録から電波の発信源を調べ、ヒョンソの居場所を突き止めた。警察病院で隔離されているカンドゥは、ウイルス騒ぎがグエムル回収に米軍が介入する為の捏造である事を知った為に、ウイルスの被験者に仕立て上げられてしまっていた。カンドゥは再び病院から逃亡し、グエムルと応戦する準備をしていたナミルたちと合流し、ヒョンソ救出に向かう。米軍が漢江一帯を封鎖し“エージェント・イエロー”を散布する中、カンドゥたちはグエムルを追いつめ、その腹の中からヒョンソの体を引きずり出す事に成功するが、ヒョンソは既に絶命していた。カンドゥたちは、米軍の捕獲部隊から逃れようとするグエムルの息の根を止め、ヒョンソとヒボンの復讐を果たすのだった。

「グエムル 漢江の怪物」の解説

ソウル市内を流れる河・漢江を舞台に、突如あらわれた異形の怪物“グエムル”に娘をさらわれてしまったパク一家の人々が、家族の結束だけを頼りに娘を救出すべく奮闘するモンスター・アクション。主演は「殺人の追憶」のソン・ガンホ。共演に「子猫をお願い」のぺ・ドゥナ。監督は「殺人の追憶」のポン・ジュノ。第一回アジア映画賞(AFA)の作品賞と主演男優賞を受賞。

公開日・キャスト、その他基本情報

公開日 2006年9月2日
キャスト 監督ポン・ジュノ
出演ソン・ガンホ ピョン・ヒボン パク・ヘイル ペ・ドゥナ コ・アソン イ・ドンホ イ・ジェウン ヨン・ジェムン キム・ロハ パク・ノシク イム・ピルソン コ・チャンソク
配給 角川ヘラルド映画
制作国 韓国(2006)
上映時間 120分

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ユーザーレビュー

総合評価:4.1点★★★★☆、11件の投稿があります。

P.N.「ノーボーダーの映画フリーク」さんからの投稿

評価
★★★★★
投稿日
2022-04-13

面白い! ポン監督のファンになった作品。単なる怪物や感染ものを超えた、人の愛情や醜さや強さや集団心理や社会悪を描き、被害者や感染者に対する非情さや怪物に対する容赦なさは、人間の醜悪を炙り出す。後半の怪物の悲しい目は、まるで「何故自分は生まれた?」と訴えている様で…見た後、様々なことを考えさせられる。主演俳優のキャラか、ユーモアも秀逸で、何故皆さん、そんなに好きじゃないの…

最終更新日:2022-07-26 11:03:37

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