レオポルド・ブルームへの手紙 作品情報
れおぽるどぶるーむへのてがみ
1960年代ミシシッピー州。主婦のメアリー・ブルームは大学教授の夫ベンとかわいい一人娘イザベルと何不自由ない生活をおくっている。ある日、おせっかいな友人ルースがメアリーを訪ねてきて、ベンが浮気をしているとほのめかし、彼女を打ちのめす。後日ベンとメアリーは学部のディナーパーティに出席し、メアリーはある女子学生と夫が思わせぶりな視線を交わしているのに気づいてしまい、夫の浮気を確信する。翌日、メアリーはやけになって酒をあおり、錯乱状態になり、ペンキ職人ライアンと関係をもってしまう。しかしその晩、ベンの浮気の事実がなかったことがわかり、メアリーは夫を信用しなかったこと、不貞を働いたことで罪悪感にさいなまれる。一方、スティーヴンは15年の刑期を終え釈放され、新しい職場となる食堂「ヴィックス」に向かう。彼がここで出会うのは、情け容赦のない経営者ヴィック、たちの悪い常連客ホラスとジャック、自分と同様、この職場で働いている前科者の黒人ルイス、そして、ひどくこき使われているウエイトレス、キャロラインである。耐え難い職場だが、1年程度は我慢して働くしかない。スティーヴンは自分の弁護士・トムに電話をして、自分が送った作品は届いているかと尋ねる。トムは「君の作品は素晴らしい。出版すべきだと思う」とスティーヴンに告げる。スティーヴンは、まだ最後の部分を書いているところであり、これがないと一連の作品は意味をなさないと言い張り、出版を断る。8ヵ月後、メアリーは妊娠しており、以前にも増して夫と家族のために尽くしていた。ベンはロンドンの研究機関から奨学金をもらいロンドンに行けることになったことをメアリーに告げる。ところが、その晩、ベンとイザベルは不運にも車の事故で死んでしまう。精神的なショックで、メアリーは予定よりも早く陣痛を迎える。メアリーは生まれてきた子供を”レオポルド・ブルーム”と名づける。それはジェイムス・ジョイスの『ユリシーズ』に登場する人物から取った名前で、彼女はこの男が嫌いだった。その子はベンを裏切った自分に対する罰に違いないと思うようになり、彼女は出来る限りレオポルドを嫌うように自分を仕向けた。レオポルドは母メアリーに愛されぬまま成長していた。メアリーは、相変わらずライアンとの関係を続けていた。ライアンは暴力的に振る舞い、たびたび彼女を虐待する。ある時、レオポルドら子供たちは学校で囚人に手紙を書く宿題を与えられ、レオポルドはこの宿題に真剣に取り組むのだった。やがて、スティーヴンとレオポルドは互いの数奇な運命に翻弄されていく。
「レオポルド・ブルームへの手紙」の解説
心に傷を抱えた少年と一人の囚人が手紙を介して心を癒し、希望を見出していく感動ドラマ。文豪ジェイムズ・ジョイスの『ユリシーズ』を下敷きに、新鋭メヒディ・ノロウジアン監督が映画化。主演は「恋におちたシェイクスピア」のジョセフ・ファインズと、「リービング・ラスベガス」でアカデミー主演女優賞候補になったエリザベス・シュー。
公開日・キャスト、その他基本情報
公開日 | 2005年2月19日 |
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キャスト |
監督:メヒディ・ノロウジアン
出演:ジョセフ・ファインズ エリザベス・シュー ジャスティン・チェインバース デボラ=カーラ・アンガー メアリー・スチュアート・マスターソン ジェイク・ウェバー デイヴィス・スウェット デニス・ホッパー サム・シェパード |
配給 | ギャガ |
制作国 | イギリス アメリカ(2002) |
上映時間 | 103分 |
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