P.N.「オーウェン」さんからの投稿
- 評価
- ★★★★☆
- 投稿日
- 2024-07-23
ミステリーと言っても「別荘で連続殺人事件が起こる!」といったような犯人が、探偵にトリックを仕掛けるわけではなく、作者が観客に罠を仕掛けるタイプの映画。
ラストの展開には「キョトン」とさせられてしまうが、ある程度予測出来たとは言え、心地よい。
どこまでが現実で、どこからがサラの創作の世界なのか、1回見ただけでは判然としないが、何回か見てみるのもいいかもしれない。
フランスの田舎の風景が美しく、見るものを飽きさせない。
いやそれより美しいのは、シャーロット・ランプリングだ。
もういいお年の熟女だが、凛とした美しさが漂っている。
またそのプロポーションの素晴らしいこと。
この映画の成功は、まさにシャーロット・ランプリングがあってこそ。
シャーロット・ランプリングの偉大さがわかる、そんな映画。
監督もシャーロット・ランプリングの美しさを撮ることも目的のひとつだったに違いない。