P.N.「pinewood」さんからの投稿
- 評価
- ★★★★★
- 投稿日
- 2019-03-31
取り引きで手渡された武器に依ってジェノサイドが眼前で為される…,其の死の光景を想像したヒューマンな躊躇と葛藤,躊躇いの後に来る凄絶なシーンの哀しさには唯唯絶句!
ろーどおぶうぉー
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取り引きで手渡された武器に依ってジェノサイドが眼前で為される…,其の死の光景を想像したヒューマンな躊躇と葛藤,躊躇いの後に来る凄絶なシーンの哀しさには唯唯絶句!
そして「戦争に行かない事だ…」と云うラストの台詞が,死の商人として武器輸出に奔走する先進国への痛烈なアイロニーとして本編の主題が示される。ジャン・ルノワール監督の描いた映画「大いなる幻影」の時代より更に現代の戦はdarkで危険ななビジネス戦争の様相を呈して居る
映画<エデンの東>にも戦争で稼ぐ父親への反発がジェームス・デイーンにあったが、本編は現代の武器商人取引人を扱う…。ケン・ローチ監督の<ルート・アイリッシュ>では軍事下請け業者が出て来た。本編のニコラス・ケイジはラストシーンでアメリカを始めとする産軍複合体の巨悪な武器輸出大国の先進国を告発!!この台詞は<チャップリンの殺人狂時代>の「一人を殺せば犯罪者だが戦争で大量殺戮すれば英雄…」という件を連想させた。