Jの悲劇 作品情報
じぇいのひげき
作家で大学教授のジョー(ダニエル・クレイグ)は、長年の恋人で彫刻家のクレア(サマンサ・モートン)と郊外の草原でピクニックを愉しんでいた。そんな中、操縦不能となった赤い気球が草原に落下。ジョーと現場にいた3人の男たちは気球へと駆け寄るが、その中の一人が転落死してしまった。思いがけない悲劇に茫然とするジョーは、その時、ジェッド(リス・エヴァンス)という男と出逢った。数日後、ジョーはジェッドからの電話を受ける。ジェッドはジョーのファンを自称しつつ、事故を共有したことで生まれた絆を強調するなど、異常な接し方を示し、やがてそれは執拗なストーカー行為へと発展していった。事故の精神的後遺症のうえ、ジェッドの行動にも悩まされるジョーは、だんだんクレアにつらく当たるようになり、まもなく2人の関係は終わってしまう。だが、友人のロビン(ビル・ナイ)とレイチェル(スーザン・リンチ)の家で朝を迎えたジョーに、クレアから電話がかかる。なんとジェッドが訪ねて来ているという。あわててジョーが家に戻ると、ジェッドはクレアに接近しており、やがて彼女の腹部にナイフを刺す。ジョーはゆっくりとジェッドに近づき、彼にキスをしながらその体にナイフを刺した。数日後、ジョーは、一命を取り止めたクレアと共にシャンペンのボトルを開ける。一方、ジェッドは精神病院に収容され、絶え間なくジョーに手紙を書き続けるのだった。
「Jの悲劇」の解説
ひとりの作家が、気球事故の現場で出逢ったファンの男に翻弄される心理サスペンス。監督は「チェンジング・レーン」のロジャー・ミッチェル。原作はイアン・マキューアンのベストセラー小説『愛の続き』。音楽は『待ち焦がれて』(V)のジェレミー・サムズ。美術は「アンダー・ザ・スキン」のジョン・ポール・ケリー。編集は「ダスト」のニコラス・ガスター。衣裳は「CODE46」のナタリー・ワード。出演は「シルヴィア」のダニエル・クレイグ、「ケミカル51」のリス・エヴァンス、「CODE46」のサマンサ・モートン、「銀河ヒッチハイク・ガイド」のビル・ナイ、「カーサ・エスペランサ~赤ちゃんたちの家」のスーザン・リンチほか。2005年ロンドン映画批評家協会賞ブリティッシュアクター・オブ・ザ・イヤーALFS賞受賞。
公開日・キャスト、その他基本情報
公開日 | 2005年11月19日 |
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キャスト |
監督:ロジャー・ミッチェル
原作:イアン・マキューアン 出演:ダニエル・クレイグ リス・エヴァンス サマンサ・モートン ビル・ナイ スーザン・リンチ ヘレン・マクロリー |
配給 | ワイズポリシー |
制作国 | イギリス(2004) |
上映時間 | 101分 |
ユーザーレビュー
総合評価:5点★★★★★、1件の投稿があります。
P.N.「pinewood」さんからの投稿
- 評価
- ★★★★★
- 投稿日
- 2018-08-04
ストカー紛いのホームレス風の若者の其の執拗な鬱陶しさと襲い来る怪事件…。一体、彼は悪魔か預言者か?一連の不条理な迷宮劇に舌を巻いて仕舞うー。理智的なダニエル・クレイグの日常を覆す様な、世にも悪夢な物語!