真夜中のピアニスト 作品情報
まよなかのぴあにすと
28歳のトム(ロマン・デュリス)は、友人ファブリス(ジョナサン・ザッカイ)、サミ(ジル・コーエン)と組んで、不法住民を暴力で追い出し物件を転がす不動産ブローカー。同業の父ロベール(ニール・アルストラップ)からは再婚する予定の若い恋人クリス(エマニュエル・ドゥヴォス)を紹介されるが、トムは素直に認められない。そんなある晩、亡き母のコンサート・マネージャーに再会したトムは、オーディションの機会を与えられ、ピアニストへの道を薦められる。10年ぶりでピアノに向かったトムは、忘れていた音楽への愛と情熱を再認識した。そしていくつかの音楽学校を断られたあと、中国人ピアニストのミャオリン(リン・ダン・ファン)の元にレッスンに通うことになる。ファブリスからは浮気のアリバイ工作を頼まれ、父からは取り立てを催促され、現実に嫌気が差すトムは、どんどんピアノのレッスンにのめり込む。さらにはファブリスの妻(オーレ・アッティカ)と関係を持ってしまうトム。そして父から金を騙し取ったというロシア人のマフィア、ミンスコフ(アントン・ヤコフレフ)の若い愛人(メラニー・ロラン)とも関係を持つ。オーディション当日には物件の裏取引に連れ出され、当日は心が乱れてうまくピアノが弾けない。思わず会場を飛び出したトムは、無残に頭を撃ち抜かれた父の姿を見つけるのだった。2年後、ミャオリンのコンサートに付き添うトムの姿。彼は父を殺したミンスコフを発見し、追いかけて暴力を加えるものの、最後のとどめは刺さなかった。そしてコンサート会場の席に着き、ミャオリンのピアノ演奏を堪能するのだった。
「真夜中のピアニスト」の解説
裏社会に生きながらピアニストを志すようになる青年を描いたドラマ。監督・脚本は「リード・マイ・リップス」のジャック・オディアール。1978年のアメリカ映画「マッド・フィンガーズ」のリメイク。撮影は「みんな誰かの愛しい人」のステファーヌ・フォンテーヌ。音楽は「真珠の耳飾りの少女」のアレクサンドル・デスプラ。衣裳は「リード・マイ・リップス」「スパイ・バウンド」のヴィルジニー・モンテル。出演は「ルパン」のロマン・デュリス、「ブルー・レクイエム」のオーレ・アッティカ、「リード・マイ・リップス」のエマニュエル・ドゥヴォスほか。2005年ベルリン映画祭銀熊賞(最優秀音楽賞)受賞。
公開日・キャスト、その他基本情報
公開日 | 2005年10月8日 |
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キャスト |
監督:ジャック・オーディアール
出演:ロマン・デュリス ニエル・アレストラップ リン・ダン・ファン オーレ・アッティカ エマニュエル・ドゥヴォス ジョナサン・ザッカイ ジル・コーエン アントン・ヤコフレフ メラニー・ロラン |
配給 | メディア・スーツ、ハピネット・ピクチャーズ |
制作国 | フランス(2005) |
上映時間 | 108分 |
ユーザーレビュー
総合評価:5点★★★★★、2件の投稿があります。
P.N.「pinewood」さんからの投稿
- 評価
- ★★★★★
- 投稿日
- 2022-09-22
また本篇のジョナサン・ザッカイ主演のサスペンス映画が本邦未公開な〈スーパー・スキャンダル・マーケット〉。フランソワ・トリュフォー監督の〈ピアニストを撃て!〉見たいなコミカルさも在って惹き付ける