≒舟越桂 作品情報

にあいこーるふなこしかつら

彫刻家・舟越桂。その特徴は、クスノキを素材とした木彫の半身像に、黒々と光る大理石の眼。ヴェネツィア・ビエンナーレ、サンパウロ・ビエンナーレ、ドクメンタIX、シドニー・ビエンナーレなどに参加し、その独自の存在感を持つ作品群は、日本のみならず、海外でも高い評価を得ている。またベストセラー小説『永遠の仔』など、数多くの文学作品の表紙を飾る舟越桂の作品は、誰もが一度は目にしたことがあるだろう。「≒舟越桂」は、舟越桂が昨年より始めた裸像シリーズの新作の制作過程を中心に、彫刻家“舟越桂”を浮き彫りにしてゆく。「綿密な計算と偶然の調和」と「リアリズムから“舟越的リアリティ”の追求」により生まれる彼の作品は、素朴で、暖かく、優しい。また、静かに遠くを見つめている眼差しが、不可思議な魅力を宿している。様々な工夫に満ちたアトリエの創作活動、回顧展、講演会、大学の授業、広告出演と多岐にわたるフィールド、作業中につい出てくる口笛から、合間の楽しみにしているスポーツ中継…。カメラは“舟越桂”という彫刻家の姿と、彼がクスノキに命を吹き込む過程を、丁寧に撮り続ける。

「≒舟越桂」の解説

写真家・森山大道を被写体とした「≒森山大道」に始まった「≒(ニアイコール)」シリーズの第3弾。今回の被写体は、ヴェネツィア・ビエンナーレなどに参加し、日本のみならず海外でも高い評価を得ている彫刻家・舟越桂。クスノキを素材とした木彫の半身像に、大理石の眼。ベストセラー小説『永遠の仔』のカバー写真などで目にした人も多いはず。アトリエでの創作活動、回顧展、講演会、大学の授業など、舟越桂のさまざまな顔をカメラは映しその魅力を掬い取る。過去2作同様、今回もハンディカム1台、スタッフ1名、構成案ナシというスタイルで撮影された。

公開日・キャスト、その他基本情報

公開日 2004年11月13日
キャスト 監督藤井謙二郎
出演舟越桂
配給 ビー・ビー・ビー
制作国 日本(2004)
上映時間 81分

ユーザーレビュー

総合評価:5点★★★★★、1件の投稿があります。

P.N.「pinewood」さんからの投稿

評価
★★★★★
投稿日
2024-10-07

大学キャンパスのギャラリーで木彫展を観賞して楠木の香りと共に想い出されるのが以前オペラシティーギャラリー等で観た舟越桂展。彩色された裸婦と異形のフォルム

最終更新日:2024-10-17 16:00:01

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