歌うつぐみがおりました 作品情報
うたうつぐみがおりました
オペラ劇場のオーケストラで働く若きティンパニー奏者ギアは、遅刻常習者。練習の時はもちろん、演奏会にもしょっちゅう遅刻している。そのうえ本番中、自分の出番がいったん途切れると会場を抜け出して用事をすませたり、仲間と遊びに行ったりしては終演ぎりぎりに駆け足で戻ってきて、やっとのことで最後の一打に間に合わせる始末。なんとか帳尻を合わせてはいるものの、指揮者をはじめオーケストラのメンバーはギアを苦々しく思っている。ギアの処遇をめぐって話し合いが開かれることになり、ギアは所長室に呼び出されるが、彼が女の子とふざけあっているうちに所長は出かけてしまう。約束をしてはすっぽかしたり、都合のいいときだけ押しかけたりと、ギアの調子のよいだめ男ぶりに愛想をつかして離れていく女の子もいるが、それでも彼の憎めないキャラクターは男女を問わず周囲の人々を魅了し、彼もまた懲りずにナンパを繰り返す。「何かしてないと落ち着かない、だけどやることが全部裏目に出てしまうんだ」とつぶやくギアに、友人の医者は「じゃ、ゆっくり休めよ」とアドバイスをするが……。
「歌うつぐみがおりました」の解説
「素敵な歌と舟はゆく」「月曜日に乾杯!」が日本でも評判を呼んだグルジア出身の名匠、オタール・イオセリアーニ監督が1970年に手掛けたコメディ。2004年6月の特集上映<イオセリアーニに乾杯!>において本邦初公開。落ち着きがなく自分勝手なお調子者の男のせわしない日常を、瑞々しく描く。
公開日・キャスト、その他基本情報
公開日 | 2004年6月19日 |
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キャスト |
監督:オタール・イオセリアーニ
出演:ゲラ・カンデラキ ジャンスグ・カヒーゼ マリーナ・カルツィヴァーゼ |
配給 | ビターズ・エンド |
制作国 | グルジア(1970) |
上映時間 | 82分 |
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