P.N.「root」さんからの投稿
- 評価
- ★★★★★
- 投稿日
- 2017-03-01
「イヌ」を観て何も感じない人と話す言葉を僕は持ち合わせておりません。現時点で北田直俊はこの1作品しか残していない。彼はこの一本で自主映画の絶望と希望を描ききってしまった。こんなにも「映画」である作品が人知れず地下に埋もれてしまっているって何なんだろ。ひたすら詩情的。人間の大半は屑であり、その中でいくらもがいても救われそうでも、やっぱりひたすら報われないって事を知らしめてくれる内容に涙しそうになります。歪で綻びだらけだけど、そんなのどーでもいいんです。圧倒的に面白いんだから。